≪水野ゆうき一般質問③≫手賀沼湖岸堤防整備事業について

こんばんは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

一般質問が終わり、今日は夜まで千葉県庁におり、我孫子に戻りました。

 

今日は私の一般質問大項目3つめの『手賀沼湖岸堤防整備事業について』千葉県執行部との質疑を書きます。

 

 

手賀沼を囲む湖岸堤は、我孫子市側の一部に計画堤防高さであるYP+4.5mに満たない区間があり、その背後地は若松地区の住宅密集地を抱えることから、手賀沼全体の治水安全度向上のため、築堤工事を実施しています。

 

まず、そのことをご存知ない方も多いですし、一体なぜフェンスで覆われているのだろう、とよくご質問をいただきますし、いつ堤防はできるのですか?と昨今、多くの市民や手賀沼を訪問される方々から聞かれるので、今回一般質問にて取り上げました。

 

 

手賀沼の北側に位置する我孫子市若松地区では地域の水害問題を継続的に取り組む機関として、「若松地区水害対策委員会」が設立され、千葉県や我孫子市をはじめとする関係機関と協働の立場にたって協議等を行い、地域の立地条件に即した水害対策の実現に向けて活動をされています。

 

平成25年10月に発生した台風26号は、手賀沼湖岸堤を越流し、若松地区の住宅や道路に大きな浸水、冠水被害をもたらしました。最近各地で発生している異常気象による大雨や集中豪雨による水害を目の当たりにすると防災面で速やかに堤防の整備を進めるべきと考えています。

 

県では、若松地区の沼側に盛り土による湖岸堤防の整備を進めてきており、平成29年度末には盛り土が完成していますが、現在は堤防の変状や沈下に対して安定化するための「圧密期間」としており、経過観察中とのことです。

 

一方で、この静観している状態に対し一部の住民や我孫子市側の手賀沼に遊びに来た方々からは何年も工事フェンスで覆われており手賀沼湖畔の景観が見えないことや工事の長期化などでストレスを感じているなどいう意見も聞き及んでいます。

 

水野質問:堤防整備事業の現状と今後のスケジュールはどうなっているのか?

 

県土整備部長:我孫子市若松地区の1.1キロメートル区間の湖岸堤防については、平成29年度末までに築堤の盛り土を実施。軟弱地盤での築堤のため、現在は沈下等の観測を行いつつ、盛り土が安定するのを待っているところ。盛り土が安定するまでに約3年間要すると推定しており、今後、盛り土が安定していることが確認できた区間から、順次、完成形の堤防へと整備を進める。

 

圧密が終了し、堤防の安定性が確認できた後は、遊歩道の整備が予定されており、手賀沼湖畔の景観を見ながら散策できる遊歩道となれば、不特定多数の多くの人々が利用することとなると思います。

堤防沿いの住宅では家の中が丸見えとなり、プライバシーが侵害されることを心配している住民もいらっしゃるので、最低限、住民のプライバシーは保護すべきと考えますが、事業者である県の考え方を質しました。

 

水野質問:遊歩道の整備についてどのように考えているか?

 

県土整備部長:手賀沼湖岸の堤防整備に際し、管理用通路を堤防天端に整備することとしている。この堤防は住宅の2階に相当する高さとなることから、管理用通路を遊歩道として活用した場合、堤防沿いの住民に対するプライバシー保護が課題となる。このため、管理用通路とは別氏、堤防の沼側の低い位置に遊歩道を整備することとし、具体の位置や構造について我孫子市と調整を進める。

 

水野質問:県は定期的に住民説明会等で説明はされている。

今年度末に3年が経過する区間があるときいているが、その工区は早期に堤防整備に取り組んでいくべきと思うがどうか。

また、遊歩道の整備にあたっては、我孫子市との調整を進めているとのことだが、若松地区の住民の方々に対しても配慮が必要と思われます。

住民に対して十分な説明を行うべきと考えるがどうか。

 

県土整備部長:今年度末に3年が経過する区間については、沈下等の観測を行い、盛り土が安定したことを確認出来次第、堤防整備を進めていく。また、工事の実施にあたっては、今後も遊歩道や堤防整備の進め方などについて住民への丁寧な説明に努める。

 

水野要望:手賀沼湖岸堤防については、工事が長期化している。是非、安定性を確保した上で、できるところから着手をしていただいて防災面での安全と手賀沼の美しい景観の両面の実現に向けて取り組んでいただきたい。