千葉県の陽性者登録センターで登録された新規感染者が東京都に計上されていたことについて

こんばんは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

自主検査で陽性だった場合に、オンラインで陽性者登録ができる千葉県の「陽性者登録センター」について、登録された2万4713件(7月21日から8月14日までのセンターでの陽性者登録数)の全ての人が千葉県分に計上されず、東京都に発生届が提出されていた件について、多くのお問い合わせをいただいております。

 

千葉県の陽性者登録センターは、医療機関の負担軽減のため、濃厚接触者や軽症の方で県の対象要件に当てはまる方には自主検査を行っていただき、陽性だった場合に医療機関を受診せずにオンラインで医師の診断を受けることで陽性者登録ができるという仕組みです。 

先般まで、この登録上限を大幅に上回る状態であったため、県に連日のように働きかけ、現在では100→1000→3000→5000と登録上限を増やしていました。

大幅に増やすことができた背景として、これまでは医師の判断のみで検査の判定をしておりましたが、医師でなくてもこの研修を受けた方がこの事業に従事できるようになったからとのことでした(もちろん判断に悩む場合は必ず医師が判定する)。

 

千葉県はこの事業を東京都内の業者に委託しており、診断している医師も東京都。

業者が手配している医師が都内の医療機関の所属であるがために、感染症法上、医療機関の所在地で発生届を提出することになっていたため、千葉県の感染者数に計上されなかったということが経緯となっています。

 

先週の時点で、個人的に県と、「センターの業者や医師は千葉県内で確保は難しかったのか」などというやり取りをしていたところでして、当時は検査キットと診断の両方を兼ね備えた業者が東京にしかなかった、ということでした。

 

届け出は東京都の保健所であっても、陽性者のフォローは住所に基づいてしっかりと千葉県民については千葉県が行っています。千葉県担当課と協議したところ、国から事務連絡があり、委託先(東京都)に計上するのではなく委託元(千葉県)に計上するようになるとのことです。

 

大きく昨日から報道されており、県民の皆様には大変ご心配をおかけしているところです。

一方、数は関係ないからカウント自体をやめた方が良い、というご意見も散見はされますが、コロナ対策は陽性者の数を元にそれぞれの各自治体がそれぞれの状況に応じて講じていくので、その対策の指標としては重要であると認識しています。

現在の法律では、最寄りの保健所に届け出をしないといけない、などといった縛りがあり、現場と法律の境で混乱が生じていることを国にも改めてわかっていただきたいと思いますし、こうしたセンターは千葉県として独自で当初始めた新しい枠組みであり、全国的に広がりつつあります。

新しいことを始める際は、トライアンドエラーでスピード感をもって改善していきながら精度を高めていくしかありませんが、県民の皆様方のご指摘はごもっともでございますので、私自身も県行政に働きかける立場として、今後の在り方についてもきちんと見ていきます。