【千葉県議会】代表質問、一般質問~多様性尊重の条例、児童相談所、自転車活用社会の課題~

我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

千葉県議会では、各会派の代表質問、議員個人の一般質問が始まっており、県庁に詰めている日々です。

 

今議会の代表質問では、多様性が尊重され誰もが活躍できる社会の実現を図るため、千葉県では新たな条例の制定の検討に入っていることについての質疑がメディアでは取り上げられております。

全国47都道府県で唯一、男女共同参画に関する条例がない千葉県ですので、今後、その中身について各会派が注視し、議論を展開していくことが予想されます。国政政党に属する県議の皆様は政党の方針があるでしょうが、熊谷知事は「互いに認め合い連携、協力していくことで相互作用や相乗効果を生み出し社会経済の活力や創造性を高めていきたい」という主旨のご答弁をされていました。

 

そして、我が会派も含め、すべての会派が取り上げてきており、今議会でも多くの会派・議員が取り上げているのが児童相談所の人材確保・定着です。

 

今後、千葉県では児童相談所を新設し、建て替え、中核市(柏市、船橋市)も設置するにあたり、児童相談所の人材確保は喫緊の課題となっています。

 

令和4年度の職員採用試験に係る児童福祉関係職種の採用見込み状況は1月末時点で

●心理職 採用予定数51名➡26名(25名不足)

●児童指導員 採用予定数73名➡21名(52名不足)

●保育士 採用予定数20名➡10名(10名不足)

●児童福祉司 採用予定数55名➡8名(47名不足)

ということが明らかになりました。

 

これはなんとも厳しい数字・・・

 

千葉県では、令和5年度からは組織の見直しをし、児童福祉司等の人材育成及び人材確保を推進するため、児童家庭課に「人材育成確保対策室」を新設することとしております。

 

一方で、本日の公明党県議の一般質問にて、人材の奪い合いをしたところで、他の地域が手薄になってしまい、悪循環になってしまうことから、そもそもの児童虐待の件数を減らす取り組みが必要であるという主旨の内容がありました。

このことについては、まさに我が会派も訴えているところです。

 

 

【2022年6月定例会千翔会代表質問(水野)より抜粋】

 

水野質問:児童福祉について再質問いたします。児相における相談対応件数は10年で4倍となっており、千葉県は一時保護期間が全国でワースト1位という現状にあります。子どもが健全に成長していくためには、家庭において適切な環境の中で養育されることがとても大切です。熊谷知事が中央児童相談所を視察された際、ツイッターにて、児相は保護の部分が注目されがちだが、保護に至る前に助言等で改善するケースが多いとの実態を伝えていく必要があると発信されていました。まさに、この部分の取組について伺います。
一時保護に至る前に助言や支援等で改善できるよう対策強化を図るべきだと思うが、どうか。

 

健康福祉部長:児童相談所につきまして、助言や支援等で改善できるよう対策強化を図るべきとの御質問ですが、児童相談所が受けた虐待の疑いがある相談のうちの約9割は、在宅のまま継続的な助言等により家庭状況の改善につなげており、施設入所等となったケースについても、家庭復帰に向けた継続的な支援を行っております。子供たちの安全で安心な生活のためには、家族へのきめ細やかな助言や支援が必要であり、研修の充実により職員のさらなる資質向上を図るとともに、体制強化に向けた計画的な職員の増員に取り組んでまいります。

 

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児童相談所の負担軽減のためにはその前段階での対策が非常に大切でもあります。

それは教育、家庭、地域、とあらゆる場面での対策となります。

単にハコモノと人を無理やり持ってくるということではなく、こうした部分への取り組み強化も促していきたいと思います。

 

まだまだ来週まで一般質問は続きますが、もう一つ注目した質問が自転車活用社会の構築に向けた取り組みを質問された白井市の県議の内容です。

 

令和4年中のおける自転車が関係する交通事故の発生状況

●発生件数3,253件

 そのうち死傷者数15人、負傷者数3,172人

という内容です。

 

私たち手賀沼自転車倶楽部としても、サイクリストの視点のみならず、歩行者、ドライバーの視点で、我孫子市に交通安全対策をお願いしているところです。私のところにも自転車の事故のお話しを頂戴し、複数のご相談を受けているところです。

 

 

サイクリングを楽しむためには、まずは事故を発生させない空間を整備することが何より大切です。

引き続き、安全で、健康にも良く、スポーツとして楽しめる自転車環境整備に取り組んでいきたいと思います。