千葉県動物愛護センター視察

我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

本日は千葉県動物愛護センターに会派(「千翔会」)全員で視察に行きました。

 

※写真撮影時のみマスクを外しています。

本日の写真を含むブログ内容が苦手な方もいらっしゃるかと思いますので、お読みになる際はご注意ください。

 

動物を愛する一人の人間として、政治家という仕事をしている立場から、目を背けずにしっかりと課題と向き合い、命を救う、守るために自分ができることを精一杯取り組みたいという強い想いから、視察へ。

 

視察を受け入れてくださり、ご丁寧にご説明してくださった千葉県動物愛護センター所長はじめ皆様方に心より感謝申し上げます。

 

 

今回、私たちが視察をした千葉県動物愛護センターの所在地は富里市です。千葉県では5箇所の収容所があり、南総地区の収容所では殺処分や譲渡は行っておらず、こちらに移送されてきます。

政令指定都市や中核市等は県所管ではなく市独自でセンターを持っています。

 

処分という言葉を聞くとすぐに殺処分を思い浮かべがちですが、ここでいう処分には飼い主の元に帰る、譲渡、殺処分の3つの意味があります。

 

千葉県動物愛護センターでは以下の事業を行っております。

特に、保護犬・猫ちゃんを終生飼養できるという方は以下にご紹介している『犬と猫との出会いの場』マッチングサイトをご活用ください。

 

●野犬等の捕獲・抑留及び返還

●負傷動物の保護・収容

 ➡南総地区はまずは各保健所で収容後、センターへ移送

 ➡猫は外飼いも多く、所有者がいることが多いため、重傷な場合に保護する。

●犬及び猫の引き取り

 ➡何らかの事情で飼えなくなった場合や飼い主不明猫等

●こう傷犬の狂犬病鑑定

●動物に関する指導・助言

●犬と猫との出会いの場

➡様々な理由から動物を飼えなくなってしまった方とこれから動物を飼育したいと希望している方との出会いの場の提供

 

 

●犬のしつけ教室

●犬猫の譲渡

 ➡新型コロナウイルス感染症の影響により一般の方への譲渡は現在行っておりませんが、73団体のボランティアの皆様の献身的なご尽力により譲渡活動が団体を通して行われております。

●動物愛護教室

 

施設内を隅々まで見学させていただきました。

 

 

 

皆さんもよくテレビなどで見かける光景だと思いますが、大きな部屋に複数の犬がいて部屋が日を追うごとに奥に進み、最終的にはボタン一つで・・・というこれまでの仕組みとは異なり、一頭づつケージに入れ、それぞれの特性等を見ながら対応しています。

 

 

収容された動物は必要な治療や検査を実施していますが、どうしても感染力の強い病気にかかっていたり、重度の疾患があったり、人に対して非常に強い攻撃性がある場合には、麻酔薬などによって安楽死をさせています。

これまでのボタンでの殺処分は職員の精神的負担も大きかったこともあります。

 

 

収容されて間もない首輪もついているワンちゃんがいました↓

どうか早く、飼い主の方がお迎えにきてください・・・・!!

 

 

千葉県(※千葉市・船橋市・柏市を除く)の実績は以下の通りです。

 

 

この表を見るとここ10年で致死処分は約10分の1にまで減少はしておりますが、もっともっと少なくしていかなくてはなりません。

 

収容される動物を少なくし、出ていく動物を多くすること。

 

主な取り組みとして、飼い主に適正飼養・終生飼養を指導、不妊去勢手術の普及、マイクロチップなど個体識別措置、出会いの場事業や市町村との連携や収容動物情報の公開などを行っていますが、収容される犬のマイクロチップ装着率は相当低いそうです。

 

↑施設内にあるマイクロチップの識別機。

 

こちらは手術室です。

年間約110~120頭程度の不妊去勢手術などを行っています。

 

トリミングもボランティア団体の皆様が無償で行ってくださっています。

 

私は情報発信・広報の充実を熊谷知事にも直接訴えておりますが、千葉県のホームページはフォーマットが決まってしまっており、せっかくボランティア団体の方々が良いページを作りたくても、なかなか魅力的で見やすいページにならないという根本的な問題があります。

 

そのため、YOUTUBEやFacebookなどを活用しておりますが、やはり市町村とも連携したりもっとわかりやすい形での広報も大切だと思います。ご説明の中にもありましたが、市町村には動物愛護の担当者がいないことなどから、連携が難しいこともあるとのことです。

 

ガタガタと震え、おびえているワンちゃん・・・。

 

 

奥の黒いワンちゃんは我が家で以前飼っていた甲斐犬のコロにそっくりで今日の視察は胸が締め付けられるような気持ちになりました。

 

どうか、新しいおうちで幸せに暮らせますように。

 

私はこの子たちのために、私の立場でできる限りのことを頑張ろうと強く思いました。