『千葉政策議員団』代表質問【教員及び臨時的任用講師の適正配置のための人材確保】

我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

連日、千葉県議会では一般質問が続いております。

本日は4名の登壇者のうち、3名が1期生。

興味深く拝聴しています。

 

さて、本日は教育問題について、我が会派の代表質問にて取り上げた「教育問題」の内容をお伝えしていきます。

 

千葉県は教員不足がずっと大きな課題となっており、教員の未配置が子どもたちに悪影響を与えていることを我が会派としても継続して訴えております。

 

【千葉政策議員団質問】

千葉県の教職員の未配置は、2023年の3月1日時点で445人もの教職員が未配置という過去最悪の状況となりました。

小学校では担任の配置に支障が出る事態となっており、我が会派では9月定例会の代表質問にて「採用選考試験の早期化や複数回の実施等の工夫改善に対し前向きに取り組んでいただきたい」と提言をいたしました。

自習が増えたり少人数授業ができなくなったりという 事例がすでに出ており、教員不足は喫緊の課題であるというのは明白です。

教員及び臨時的任用講師のための適正配置の人材確保について、今後の取組はどうか。

 

【冨塚教育長答弁】

○県教育委員会では、教員の適正な配置には正規教員の確保が重要であると認識しており、今年度実施の教員採用候補者選考では平成以降最も多い2,076人を合格とした。

○講師の確保に向けては、講師登録説明会を県内各地でこれまでよりも多く実施するとともに、ラジオCMや広報誌等による情報発信に加え、民間の就職・転職情報サイトの活用や、転職フェアへの出展などにも取り組んでいる。

○来年度は志願者確保のためのプロモーション活動を通して、千葉県の教員として働く魅力を発信するとともに、新たに日本学生支援機構の第一種奨学金を受けている学生を対象とした、奨学金返還緊急支援事業を開始する予定

引き続きこれらの取組を着実に実施し、教員等の確保に努めてまいります。

 

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来年度、千葉県が開始する日本学生支援機構の第一種奨学金を受けている学生を対象とした奨学金返還緊急支援事業については、よく報じられているところであり、その効果は十分に注視していく必要があります。

 

答弁で平成以降最も多い2,076人を合格とした、とのことですが、合格者を増やすことは質の低下にもつながることを昨日、雨宮議員が指摘しました。

 

というのも、マスコミでも数多く報道されている通り、本年度の千葉県教職員の懲戒処分が過去最多であり、県教委の懲戒処分数は監督責任を除いて34人。

処分者のうち、わいせつ・セクハラの事案が最多の14人を占め、その半数以上は20~30代という異常事態となっています。

 

千葉県教育委員会は何度も「職員の綱紀保持の徹底について(通知)」を発出したり、冨塚教育長のメッセージを出したりしていますが、歯止めがかかっていません。

 

冨塚教育長は「極めて深刻な事態であり、不祥事が後を絶たない状況は痛恨の極み」との認識を議会で示しましたが、一番被害を受けているのは何よりも子どもたちです。

 

被害にあった児童生徒はどれほど傷ついているだろうかと思うといたたまれません。発生事案が学校外であったとしても、そういった行為をした先生について、その学校に通う多くの児童生徒はショックを受けるでしょう。

 

我が会派『千葉政策議員団』は、今議会に提出されている請願「教員の未配置を完全に解消するための千葉県の対策を求めることについて」の紹介議員にもなっています。

 

請願内容は以下の通り。

○文部科学省が認めている産休・育休の先読み加配を確実に活用して年度初めからの産育休の未配置をなくすこと。

○県費採用枠で年度初めから教員を確保し、療級、産育休の未配置をなくすこと。

 

責任感のある、質の高い教員確保に向けて、多角的な政策を教育委員会に訴えていきます。