我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
本日も千葉県議会は一般質問が続いています。
今日のブログでは私が代表質問で取り上げた「東葛北部医療圏における小児科医不足対策」についてお伝えします。
千葉県は産科及び小児科については、いずれも相対的医師少数都道府県とされており、昨年6月定例会の我が会派の代表質問において、本県における深刻な小児科医不足を取り上げた際、令和5年15歳未満人口当たりの医師数をベースに厚生労働省が発表した小児科医の偏在指標では、千葉県は全国最下位の状況であるという答弁がありました。
千葉県は医師少数県である中で、追い打ちをかけるように医師の働き方改革等が影響し、小児科医の勤務体制に制限が設けられ、医療現場では1次・2次救急医療体制の整備に苦慮しているのみならず、自治体によっては学校医や保育園医の確保にも影響しかねない状況です。
県内でも特に相対的に小児科医が少ない区域とされる東葛北部医療圏(松戸市、野田市、柏市、流山市、我孫子市)の各自治体からも県に対し、小児科医不足対策を講じるよう声をあげており、我が会派としても令和6年度及び7年度における知事への予算要望や代表質問等で小児医療提供体制の充実を図る新たな方策を要望してきました。
水野質問:
東葛北部医療圏における小児科医不足について、今後どのように取り組んでいくのか。
熊谷知事答弁:
東葛北部医療圏は小児医療に対する高い需要が続く中、令和5年に小児人口当たりの 小児科医師数を基に国が発表した指標によれば、全国303医療圏中236位となり、 小児科医が相対的に少ない医療圏として位置付けられています。
そのため、県では、東葛北部医療圏など小児科医が相対的に少ない医療圏にある病院が、県外から小児科医を確保する際に 必要な人件費の一部を令和7年度から新たに支援することとしました。
さらに、医師修学資金を利用する医学生が小児科医を目指す場合の加算制度を創設するなど、県内で勤務する小児科医の養成等の強化 を図ることとしています。
水野再質問:
新たな取り組みを骨格予算に計上していただきましたこと感謝いたします。この相対的医師少数区域における小児科医確保緊急支援事業についてはいわゆる重症者が対象となる小児の2次又は3次救急を担う医療機関と周産期母子医療センターの新生児科に対象施設が限られています。
地域住民にとっては初期救急の身近な小児医療機関が減少してしまうことも懸念しています。
小児の外来診療を行うクリニックのような小規模な医療機関には、どのような支援をするのか。
鈴木保健医療担当部長:
小児の外来診療へ積極的には対応していない診療所等に対し研修費用等を支援することにより、小児を診療できる医療機関の増加 が図られるよう、必要な経費を当初予算案に計上しました。
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新たな政策が当初予算に計上されましたので、継続して医師不足解消に向けた取組を推進していきます。
【地域医療計画の基本単位】
●一次医療圏:診療所などの外来を中心とした日常的な医療を提供する地域区分で、原則は市区町村が中心。
●二次医療圏:救急医療を含む一般的な入院治療が完結するように設定した区域。医師数や病床数などの計画は2次医療圏をベースにしている地域医療の基本的な単位。医師の確保策や病院再編の検討も2次医療圏を軸にして進められている。
●三次医療圏:重度のやけどの治療や臓器移植など特殊な医療や先進医療を提供する単位。
【千葉県の二次保健医療圏】