会派『千葉新政策議員団』代表質問②ヘルメットの低着用率~千葉県ワースト2位~

我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

千葉県議会は会派代表質問が終わり、本日から一般質問が始まりました。

今日は反響の大きかった項目のうち、千葉県におけるヘルメットの低着用率についてお伝えします。

 

令和5年4月1日の改正道路交通法の施行により、すべての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務となっています。

 

令和5年の本県における全人身事故発生件数のうち、自転車が関係する交通事故は3,289件にのぼり、自転車乗用中の死者数は17人、そのうちヘルメットを着用していなかった人は15人で、非着用率は88.2%となっています。

ヘルメット非着用時の致死率は着用時の約2倍高くなることが警察庁の調べでわかっており、頭部を守ることがいかに重要であるかということがデータで示されています。

 

昨年の全国のヘルメット着用率を見てみると、1位は愛媛県69.3%で、千葉県は6.5%のワースト2位・全国46位であり、1位との10倍以上も着用率に差があります。この現状を深刻に受け止め、県民の命を守るために早急な対策強化が必要です。

 

 

水野質問:自転車乗車用ヘルメットの着用率が全国上位の自治体と比べて、千葉県が低い要因について、どのように考えているのか。

また、県教育委員会は、自転車乗車用ヘルメットの着用率向上にどのように取り組んでいるのか。

 

副知事答弁:自転車乗用中の交通事故による死者の約6割が頭部に致命傷を負っており、 命を守るためにヘルメットの着用は非常に重要。 

本県における調査では、着用しない理由として、持ち運びに不便、購入費用がかかる、髪型が乱れるなどが挙げられ、命を守るヘルメットの重要性について十分に浸透していない状況。

また、ヘルメット着用率が全国上位の自治体では、自転車事故に よる負傷者数が突出して多い高校生を対象に、通学時の着用の義務化、購入費補助や 配布などの取組が行われています。 

県としては、ヘルメット購入費補助に加え、今年度は全ての市町村において着用率調査に合わせた街頭啓発などを行い、県民の意識向上を図ることとしており、市町村をはじめ関係機関と連携し、ヘルメット着用率の向上に取り組む。

 

水野質問県教育委員会は、自転車乗車用ヘルメットの着用率向上にどのように取り組んでいるのか。

 

教育長答弁:本県では、県立高校生の半数以上が通学時に自転車を使用しており、万が一の事故に備えて、自転車乗車時にヘルメットを着用することは、大変重要であると考えている。 

そこで県教育委員会では、各学校に対して自転車通学の許可条件にヘルメ ットの着用を加えるなど、積極的な取組を行うよう通知したほか、モデル校を設置し て生徒が主体となった啓発動画の作成や地元警察と連携した着用の呼び掛けなどを実施し、その取組を他の学校とも共有している。 

現在、各学校に対して着用状況の調査を行っており、今後はその調査結果も踏まえ、関係機関と連携しながらより実効性のある方法を検討し、着用率の向上に一層取り組んでいく。

 

 

 

水野再質問:ヘルメット着用率が上位の自治体においては、高校生を対象とした通学時の着用の義務化や購入費補助という取り組みが行われているとのこと。

県教育委員会は令和5年度にヘルメットの着用を自転車通学の許可条件に加えるなど、各学校の実情に合わせた積極的な取り組みを推進する通知を出しているが、県立高校で、自転車通学時にヘルメットの着用を義務付けている学校は何校か。

 

教育長答弁:県立高校で、自転車通学時にヘルメットの着用を義務付けている学校は、令和7年5 月1日現在で2校。

 

水野指摘&要望:全県立高校121校中、義務付けているのは現在2校のみとのことで、非常に少ないというのが率直な意見

東京都教育委員会では令和6年度から、全ての都立学校において、 自転車通学の際は必ずヘルメットの着用を求める方針を打ち出し、各学校の対応として、生徒の自転車通学に関する許可や届出において、登下校時の「乗車用ヘルメットの着用」を条件又は必須項目に加えることとしている。

千葉県はモデル校の取り組みをしているが、早急に全県的に拡大するよう要望する。

また、ヘルメットについては、県民向けとして環境生活部、生徒向けとして教育委員会、自転車利用者向けに県警本部と縦割り行政でそれぞれがバラバラに取り組んでいる印象を受ける。

事故の分析や他都道府県の状況を部局を超えて情報共有し、連携しながら一丸となってヘルメット着用率向上に努めるよう要望する。

 

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この問題は昨年の2月定例県議会の我が会派の代表質問でも取り上げており、当時は千葉県内のヘルメット着用率は全国39位だったのですが、46位にまでさらに下がっているという由々しき事態・・・・!!

 

 

当時の答弁でも「高校の校則に盛り込む」と言っているにも関わらず、現在、義務付けしている県立高校はたったの2校・・・・

 

データで示されているように自転車事故においてヘルメットがあるかないかは生死にかかわります。

 

まだまだ啓発活動をしていかなくてはなりません。

自転車とヘルメットはセットです。