今週の千葉県議会は連日、一般質問となります。
今日は我が会派の代表質問で取り上げた防災対策のうち、千葉県西部防災センターについてお伝えします。
千葉県西部防災センターは県民の防災に関する知識や意識の向上、並びに防災用資機材や食糧の備蓄・搬送基地としての機能を併せ備えた当施設は平成10年に設置され、全体的に老朽化が著しく、故障を抱えながら運営又は復旧できずに休止している体験設備があり、県内唯一の防災センターであるにも関わらず、最新の情報が更新されていない状況です。
2024年7月千葉県西部防災センター視察
今後、西部防災センターがリニューアルに向けた検討を進めるにあたり、我が会派は兵庫県にある阪神淡路大震災記念 人と防災未来センターへ視察に行きました。
地震発生の瞬間を再現した映像上映や生々しい被災者の展示、さらには最新技術を使った体験施設を通じて自然災害への備えを学べるフロアがあり、阪神淡路大震災を風化させないよう、様々な工夫を凝らしており、早めの備えがいかに大切であるかということを痛感させるような施設となっていました。
千葉県西部防災センターについても、千葉県でこれまで発生した災害を紹介するなど、県民が災害を具体的にイメージできるよう、施設の機能を最大限防災や減災対策に発揮できるようなリニューアルにすべきだと思います。
質問)千葉県西部防災センターのリニューアルについて、今後どのように取り組んでいくのか。
答弁)
●西部防災センターは県民の防災意識の向上や正確な知識と技能の習得を図ることなどを目的に平成10年に開設され、県内唯一の体験型防災学習施設として多くの方に利用されているが、展示施設の老朽化等が著しいことからリニューアルに向けた検討を進めるため、本年4月にセンターのあり方に関する基本方針を策定した。
●具体的には本県における過去の災害などを学ぶとともに、最新のデジタル技術等を活用し、災害の脅威や被災後の生活をより鮮明にイメージできる体験展示を行うほか、ワークショップ等を通じて来館者同士が学びを高め合うなど、自助・共助の更なる充実につながる展示施設を目指す。
●今年度は防災や教育、福祉等、各分野の有識者から助言を得ながら、展示内容や改修スケジュール等を具体化するための基本計画を策定する予定であり、引き続きリニューアルに向け取組を進めていく。
要望)「千葉県西部防災センターのあり方に関する基本方針」によると来館者は松戸市内の利用者が半分の割合を占めており、県内唯一の防災センターとしては偏りがある。
松戸市に所在するからということで、県西部の都市部だけの災害に着目するのではなく、本県に1か所しかない防災センターを全県的に利用していただくには広域的な視点が欠けており、ネーミングも含め複数の課題があると言わざるを得ない。千葉県は地域によって災害の種類も異なるため、今後、必ず来るであろう災害に向けて、防災センターの機能を十分に県内全域に発揮させ、多くの県民が訪れる施設となるよう要望する。
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昨日、共産党の代表質問において避難所における備蓄状況のバラつき等の指摘がありましたが、総務防災常任委員会においてもあらゆる視点で質疑を行っていきたいと思います。
「千葉新政策議員団」代表質問~千葉県西部防災センターリニューアル~
