我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
今日は雨により各地域のお祭り等が中止・順延等となり、視察に行っていた間の事務作業等に取り掛かっています。
今週もかなりのスケジュールでした。
月曜日は県庁にて般国道356号、県道成田小見川鹿島港線、一般国道51号の整備に関する要望活動を千葉県議会議員及び沿線首長とともに実施。
火曜日は母校・津田塾大学にて「キャリア入門」の講義。
これから社会で活躍される後輩にエールを送る気持ちで真剣に毎年、授業を行っています。
私は2005年に津田塾大学学芸学部国際関係学科を卒業しており、当時は総合政策学部がも千駄ヶ谷キャンパスもなかったので、千駄ヶ谷キャンパスの学生に講義をするのは自分にとって新鮮です。
私が必ずキャリア系の講義で伝えているのは、感謝の気持ちを持ち続けること。そして、今の制度やルールでどうにもならないのであれば、発想の転換をして、自分で変革していく挑戦をしてみること。
無所属だから何もできない、とあきらめるのではない。
自分たちで範囲で制度を変えることはできなくても、状況を変えることはできます。
私の場合でいえば、政党や特定団体に依存せずに地域のことだけを考える政治家(仲間)を増やし、自分たちが力をつけていくことはできると思い、輪を広げています。
また、就職氷河期とは異なり、皆さんにはあらゆる道が開かれています。津田塾大学での4年間を是非有意義な時間にしてもらいたいと話しました。
質問もたくさん出た上に、個別に連絡をとってきてくれる学生もいて、嬉しく思います!
そして、パッキングの時間もほぼなく、詰め込んですぐに北海道へ。
千葉県議会の総務防災常任委員会の視察で、北海道庁(再整備)、陸上自衛隊東千歳駐屯地(自衛隊の災害対応)、北広島市防災食育センター、札幌市民防災センターへ。
北海道についてそのまま、北海道庁に向かい、令和2年に完成した北海道議会庁舎を視察させていただきました。
ご覧の通り、議場が馬蹄形で非常に珍しい作りです。
開かれた道議会庁舎となっていることから、1階に食堂があり、ピアノも置いてあるなど開放的なスペースとなっています。一方で、議員や職員の執務室に入るには民間のようにセキュリティゲートがあり、受付もあって、衆参議員会館のようになっていました。
中も北海道産木材がふんだんに活用されています。
何故、道議会庁舎を視察に行ったかというと、千葉県では、老朽化が進む県庁舎や議会棟など、県庁敷地内にある5棟の建物について再整備の検討しており、議会棟については各主要会派から検討会のメンバーを選出し、これから本格的に始動します。
傍聴席はバリアフリーや親子スペースも完備され、誰もが傍聴できるようになっています。
ここまで多くの苦労があったとのことで、北海道として建設計画はしていたものの財政難に見舞われ何度も中断となったという説明がありました。
しかしながら外壁の剥離や落下が続きこれ以上先送りできない、、、ということで、当初予定していた予算よりも大幅に削減しながら改築をされたとのこと。
千葉県の再整備される頃には現職の我々はいないだろうとは思いますが、DX化も目覚ましい発展をしているでしょうから、未来を見据え、時代に合わせたコンパクトで機能的且つ県民に開かれた庁舎となるよう、提言をしていきます。
木曜日の午前は陸上自衛隊東千歳駐屯地を視察し、災害時の対応について学ばせていただきました。
まずはじめに国民を守るため、決死のご活躍と活動に心からの敬意を表します。
大規模災害時になくてはならない存在の自衛隊。災害対策基本法の中の自衛隊法により災害に対する自衛隊の役割が定められています。
特に今回は2018年9月6日3時7分に北海道胆振地方中東部を震央として発生した地震で派遣された自衛隊の活動と成果、今後の教訓について伺いました。
ダムや道路の啓開、3ヶ月間にわたる生活支援(給水、給食、入浴、輸送、医療、慰問演奏)、さらには直接戸別訪問して住民に直接支援も行っていたとのことです。
こちらが災害時に自衛隊の皆さんが持っていくものです。
一部隊大体2〜3週間現地に派遣され、その間は入浴もせず、被災者の前で絶対に食事をしないなど、決まりがあるとのことでした。本当に頭が下がります。
課題としては支援物資の滞留があり、例えばテレビで紙おむつが足りない、と報道されると紙おむつばかりが送られてきて、余ってしまったとのこと。
現地のニーズを把握して、必要な物資を輸送する必要があり、いかに生の情報共有が重要であるか、というお話がありました。
お昼は皆さんと一緒に食堂でいただきました。
運動量が多いためにカロリーは多いとのことです。
午後は北広島市防災食育センターへ。
北広島市防災食育センターは、令和6年6月に稼働開始し、平常時は市内の小学校8校の学校給食約3,000食分を提供し、災害時は備蓄食料の提供や支援食料の受け入れ、炊き出しを行い、市内の避難所に配送するなど食料の調達と供給を行う複合施設です。
32億円のうち4分の3である24億円は防衛省の「民生安定助成事業」を活用しています。
災害時の炊き出し用に備蓄している米と汁物を、平常時は学校給食として活用し、使った分は補充し、常に備蓄するローリングストック方式を採用しており、さらには米と乳のアレルギー対応(最大50人分)もしています。
給食はここからトラックに載せて各学校に運んでいきます。
調理能力は災害時の炊き出し約8,000食を1日1回、3日間分。1時間当たり4,800個のおにぎりを製造する成形機、包装機を導入しています。
椅子の下も防災グッズが備わっています。
平時と非常時の使い分けが明確であり、まさに千葉県議会でも話題となっている「フェーズフリー」の意味合いも強い施設であり、このような施設があるのは市民にとっては大変心強いだろうと思いました。市での運営ですので、各議員が地元地域で参考になる施設だと思いました。
金曜日は札幌市民防災センターへ。
千葉県にも松戸市に平成10年に設置された千葉県西部防災センターがありますが、全体的に老朽化が著しく、故障を抱えながら運営又は復旧できずに休止している体験設備があり、県内唯一の防災センターであるにも関わらず、最新の情報が更新されていない状況です。
今後、リニューアルの手続きをとっていくこととなり、我が会派として、施設の機能強化について議会で質疑と要望を行っているところです。
札幌市民防災センターは、令和5年にリニューアルし、プロジェクションマッピングなどデジタル技術を活用し、体験型施設として道民に親しまれています。まさに我々が視察に行った時も小さな子どもたちや親子連れがたくさん来館されていました。
災害の恐ろしさを正しく知って、正しく備えることは非常に大切です。
一方で、札幌市は自然災害が多くないため、なかなか防災の普及啓発が難しいという側面があるとのことで、災害を自分ごととして考えてもらう仕掛けがたくさんあり、大変参考になりました。
風速30m/sの強い風を3D映像を通してよりリアルに体感することができる暴風体験をさせていただきましたが、あまりの風の強さに眼鏡が吹っ飛びました。
やはり学校との連携は重要で、今年は9校の小学校に出前で防災教室を実施するとのことです。
以下の防災資機材を町内会に配っているというのは驚きました。
特に松戸市に所在している西部防災センターについては、我孫子市民の皆様も多く見学に行くことから、多くのご要望を頂戴しているので、先進的な取り組みをしている施設や自治体を参考にしつつ、千葉県ならではの施設リニューアルを目指し、提言を継続して行っていきます。
ということで、今週の主な活動でした!来週1週間もスケジュールいっぱいですが、無事に体調も崩さずに千葉に戻ってこれて良かったです。北海道はインフルエンザがものすごい勢いで蔓延しているとのことでした。
明日以降も元気いっぱいで頑張ります!
母校・津田塾大学講義/北海道視察
水野ゆうき



















