こんにちは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。
今日は様々な会議ならびに議会等でも大きな話題となるSDGsについて書きたいと思います。
そもそも『SDGs』を聞いたことがない方もいるかもしれませんので、簡単に解説すると、SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」を誓っています。
SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なもので、経済・社会・環境の三側面を含むものとして、これらの相互関連性を意識して取組を推進していきます。
こちらのマークを見たことがある方も多いと思います。
SDGsは行政や企業がこれまで取り組んできていた印象があり、例えば、議会や審議会等でも必ず出てくる言葉なのですが、抽象的な議論をわかりやすく解説し、具体化していくために一体何をすれば良いのでしょうか??
そんな中、2020年1月11日に静岡で開催された日本最大級の若年層女性向けファッションイベント『東京ガールズコレクション(以降TGCと呼ぶ)』が大きな話題を呼んでいます。
今年は『SDGs推進 TGC しずおか 2020 by TOKYO GIRLS COLLECTION』とSDGsを前面に打ち出し、テーマは『“LET’S TAKE ACTION”』!
若年層がSDGsに興味を持ち、何か一つでも行動に移してほしいという目的で開催しており、SDGsの17項目を理解してもらうためTGCだからこそできる、より身近でより具体的なファッショナブルな観点で若年層に向けたSDGsの認知度アップを図りました。
例えば、ファッションショーで人気女優が羽織ったダウンジャケットはペットボトルをリサイクルして作ったもの。
今期は多くのショップがペットボトルリサイクルブルゾンを販売しています。
SDGsの認知拡大を目的にSDGsの17色を基調としたコーディネートで17人のモデルがランウェイを歩き、サステナブルでエシカルなショーを繰り広げたとのことです。
また、不要になった衣類を持ち込むスペースがあったり、モデルのケータリングもすべて静岡産のものにしたり、脱プラスチックを掲げたり、ショッピングバッグの有料化など、ありとあらゆる要素にSDGsを盛り込んだこのイベントにより、多くの若年層の女性たちがSDGsを知るきっかけになったとレポートなどで拝見しました。
日本の行政や議会はどうしてもお堅い「形」や「計画」から入ってしまい、それに時間をかけて、よくわからないままに終わってしまうことが多く、特に抽象的な議論が多く含まれるSDGsに関してはより具体性を持たせて実行に移していくことが何よりも必要であると感じています。
私が言いたいことは何かというと、海外視察で感じたことも含め、こうした多くの若者が集うイベント等で、新しい層やこれからを担う層に対してこれまでの既存の枠組みを超えて積極的にアプローチしていく、またそれを支援していく幅の広さとスピード感が今の日本に求められているのではないか、ということです。
すべての人がステークホルダーの役割を担う参画型SDGsを千葉県においてももっと普及できる糸口が必ずあるのだろう、と今回のイベントを通じて認識しました。