【一般質問④】薬物乱用防止~未成年の大麻乱用増加を防げ!~

こんばんは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

千葉県における新型コロナウイルス感染症感染者に関してですが、昨日(12月10日)は151名と最多となり、本日12月11日は最多から2番目に多い117名となっております。

また、千葉県教育委員会では、志願者が新型コロナウイルス感染症の罹患等により令和3年度千葉県公立高等学校入学者選抜の一般入学者選抜等の本検査及び追検査を受験することができなくなった志願者を対象に特例検査を実施することとなりました。

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今日は私が行った一般質問のテーマの4つ目「薬物乱用防止」についてです。

 

法務省が公表した「2020年版犯罪白書」によると、覚醒剤とコカインの昨年の押収量が平成以降最多を記録したほか、大麻の所持などで検挙された人が6年連続で増加し、初めて4000人を超えて去年1年間に検挙された人は前の年より21.5%増の4570人となりました。

この数字は統計がある1971年以降で最多です。

このうち、未成年を含む20代以下が半数以上を占めるなど、近年、大学生や高校生ら若者を中心に急増していることもわかりました。一方で、2019年の覚醒剤取締法違反での検挙人数は8730人で、1975年以来44年ぶりに1万人を下回り、薬物事犯の傾向に変化が見られます。つまり事犯別にみると覚せい剤より大麻が増えてきているということです。

 

その背景には大麻はSNSを通じて他の薬物よりも入手しやすく、その及ぼす影響が過小評価され、また昨今では芸能人の薬物事犯によるニュースが多く見受けられることから安易に使用している可能性があると分析・指摘されています。

 

【千葉県の現状】

●薬物事犯全体における検挙件数は800~900件台、検挙人員600~700人台と近年横ばいで推移

●緊急事態宣言等の影響もあり、今年は減少

●事犯別内訳をみると、依然として覚せい剤事犯が7割を占めているものの、年々覚せい剤事犯の割合が減少し、大麻事犯の割合が増加

大麻事犯の年齢別検挙状況は令和元年の数値で20代が63人で最も多く、全体の43%を占めており、若者による大麻の乱用が増加

 

水野質問:

千葉県内における少年(20歳未満の者)の違法薬物取締りについて、検挙状況とその特徴はどうか?

 

警察本部長答弁:

≪千葉県の少年の薬物事犯≫

●令和元年中に薬物事犯で検挙した少年は、21人であり、一昨年と比較して2人増加。

●本年11月末現在の検挙人員は26人で前年同期と比較して14人増加。

≪千葉県の少年の大麻事犯≫

●本年11月末現在、薬物事犯で検挙した少年は、24人。既に昨年を超え、大麻による少年の検挙人員が年々増加

●未成年者に大麻の乱用が広がっていることがわかる。

 

水野質問:

薬物乱用未然防止のために千葉県ではどのような取り組みを行っているのか。また新型コロナウイルス感染症の状況下において、どのように取り組みを工夫しているのか?

 

保険医療担当部長答弁:

麻薬や覚醒剤などに関する正しい知識を普及するため、ポスターの掲示、リーフレットの配布、ラジオやテレビによる広報活動

●ボランティアとして薬物乱用防止指導員を委嘱し、街頭啓発活動や地域に密着した啓発を実施してもらうなどの取組

●特に、近年、若年層を中心に大麻事犯の検挙者が増えていることから、大麻の乱用防止に係るデザインを学生などから公募して作成したポスターやリーフレットを配布するなど、大麻の危険性の周知に力を入れている。

●今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で街頭啓発活動を行うことが困難な状況であるが、ポスターやパンフレットの配布先に新たに高校を加えるなどして、啓発に努めていく

 

水野要望:

普及啓発について、ポスターやリーフレットの配布などの啓発を行っているとのことだが、若者の増加という背景に加え、ネットから大麻を入手したりと「ネット」と「若者」がキーワードになっているのは間違いない。

自殺対策では関連ワードを検索すると相談窓口につながるようになっているので、薬物乱用に関してもSNSを活用した啓発活動もぜひ視野にいれていただきたい。

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≪児童生徒に対する薬物乱用防止の取組について≫

薬物の乱用は脳の正常な発達を止め、脳を始めとする身体の主要器官に深刻な悪影響を及ぼし、最悪の場合死に至らしめます。

さらには暴力団や外国人犯罪組織が関与する大規模な大麻栽培事件も発生しており、犯罪組織の資金源となっているケースもあり、社会全体への問題と発展します。

薬物は「依存性」と、乱用による幻覚等に伴う自傷、他害の危険性があるという大きな特徴があり、一度だけのつもりがいつの間にか薬物依存となり、一度しかない人生が取り返しのつかないものとなってしまうことを児童生徒に伝えていくことは必要不可欠です。

 

水野質問:

大麻を含めた薬物の危険性について、学校では児童生徒に対してどのように指導しているのか?

 

教育長答弁:

●各学校では、体育や保健体育の授業で、薬物乱用による影響について指導を行っているほか、薬物等の専門知識を有する警察官、学校薬剤師等による薬物乱用防止教室を開催。

●その中で、大麻についても取り上げており、例えば、体に害がない、依存性がないといった情報は誤りであり、そうした認識が乱用につながっていることや、大麻の乱用が、将来、他の薬物の乱用につながることなどを指導している。

●さらに、今年度、県警が新たに作成した小学生及び中・高校生向けの薬物乱用防止動画の活用を促すなど、大麻を含めた最新の情報を提供し、薬物乱用防止教育の充実を図っていく。

 

 

水野要望:

未成年に大麻の乱用が広がっているということで、大変な問題であると捉えている。私も薬物乱用防止教室の認定講師として、これまで我孫子市内の小学校を中心に薬物乱用防止教室を行ってきたが、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で実施ができない状況にある。

 

 

(※昨年度、我孫子市立根戸小学校にて)

 

自殺対策も同様ですが、コロナ禍において学習の遅れなどがクローズアップされがちですが、命の教育や道徳という人間の根幹にかかわる教育を疎かにしてはいけないと思います。

こどもたちにはあらゆる機会を捉えて指導していただくように要望します。