<千葉県コロナ対策本部会議>熊谷知事より今後の対策について方針指示

こんにちは、我孫子市選出・千葉県議会議員の水野ゆうきです。

 

本日、千葉県では「第25回千葉県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」が開催されたとのことで、県から以下の情報提供と今後の対策について説明がありましたので、御報告です。

 

大きな方向転換としては、

保健所設置市、市長会、町村会の長にも対策本部会議への出席を求めること

です。

 

千葉県から市町村へ感染者情報や対策等について情報提供が遅いことなどを私も地元市はじめ、市町村から聞いており、特に我孫子市のように保健所設置市(保健所設置市は千葉市、船橋市、柏市)でもなければ、県の保健所も設置されていない市では(我孫子市は千葉県管轄の松戸保健所)はさらに情報が届くのが遅いことから市町村との情報共有を求めていたので(議会等でも要望していました)、新知事就任後早々に決めていただきましたことに大きな前進とスピード感に感謝いたします。

 

この部分は熊谷知事ももちろんご自身で実感して実行されたことですが、我々の会派「千翔会」との政策協定の中身においても締結している内容でして早速進めていただきました。

また、このブログ下段に熊谷知事による今後の方針を記載しておりますが、自宅療養者へのフォローも政策協定に盛り込んでいる部分でして、仲間の市議会議員の皆様にも具体的な内容をしっかりと伝えていきたいと思います。

 

 

まずは現在の千葉県の状況について改めてお知らせします。

 


<千葉県の取り組み状況>

1 継続した協力要請の実施
(1)不要不急の外出自粛や営業時間短縮に係る協力要請の実施
・ 4月21日まで、特措法24条9項に基づき、全県において、不要不急外出自粛、飲食店等への21時までの営業時間の短縮、20時までの酒類提供の時間制限を要請。(イベントの人数、時短は4月18日まで)
(2)国と一体となった広報・啓発活動の実施
・ 3月15日から Google、Yahoo!にバナー広告を掲載
・ 内閣官房が作成したポスターと若者向け動画を活用 等


2 モニタリングの体制強化等
(1)保健所設置市(千葉市、船橋市、柏市)との疫学情報の共有化による感染拡大予兆の探知
・ 保健所設置市との連携会議をこれまでに3回開催し、疫学情報の共有を図ったほか、今後の共有する情報等について協議
(2)繁華街や学校等における感染拡大を早期探知するためのモニタリング検査の実施
・ 感染拡大を早期探知するため、内閣官房と連携を図りながら、学校や繁華街などで実施するモニタリング検査の実施に向け調整しており、現在の状況は次のとおり。
 ▫ 実施中 2か所
 ▫ 調整中 2か所
(3)人流の多い地域の保健所における深掘積極的疫学調査(※)の実施
・ 県内保健所における実施に向けて、現在、国と調整中
※ 隠れた感染源としての「見えにくいクラスター」を探知するための疫学調査

(4)保健所の体制強化(人材育成・確保、専門家受入れ、ICT 化の推進)
・ 国が開催する、現場リーダー向けの「健康危機マネジメント研修等」を通じた人材の育成
・ 医師や看護師などの専門人材派遣の仕組み「IHEAT」の活用
・ 患者情報の一元管理化や HER-SYS との連携


3 クラスター予防対策の強化
(1)県内全域の高齢者施設等における従業員への PCR 検査の実施
・ 3月末までに県内全域を対象に1回実施
 ▫ 4月1日時点
   2,478施設75,259人 陽性者30名
   ⇒県 866施設41,025人 陽性者15名
   ⇒3市 1,612施設34,234人 陽性者15名
・ 4月以降についても当面、定期的に実施
 ▫ 4月から6月までの3か月間、月1回 PCR 検査を実施

 

(2)高齢者施設等における感染症リーダーの設置等の検討
・ 感染症リーダーは、施設等において陽性者が発生した場合、保健所との連絡調整をするほか、施設の感染症対策等を担うことを想定
(3)高齢者施設等に対する見回り指導や感染症リーダー研修等の実施
 ・ 高齢者施設に対する感染対策徹底の呼びかけについて、市町村に依頼
 ・ 4月中に感染症リーダーを対象に研修会を実施予定


4 「変異株」への対応の強化
(1)監視体制の強化
 ・ 新規陽性者数に占めるスクリーニング検査割合の引き上げ
 ・ 基本的対処方針において「40%」までの引き上げが示され、現時点で関係機関と調整中。
 ・3月22日~3月28日 県全体の検査割合 35%
  ※ 4月1日現在 56例
(2)積極的疫学調査の徹底


5 医療提供体制の更なる充実
※ 次の波に備え、医療機関の役割分担を定め、県内全ての医療機関に対し通知文を発出
・ 災害拠点病院、救急告示病院、大学病院に対し、規模に応じたコロナ専用病床の確保を依頼
・ 診療所に対し、かかりつけ患者が感染し在宅療養になった場合において、次の事項を依頼
 ▫ 発熱への対応を行っている診療所
  電話診療又はオンライン診療の実施
 ▫ 透析クリニック
  継続した透析治療の実施
 ▫ 在宅療養支援診療所
  継続した訪問診療や、県又は保健所設置市からの依頼に応じた往診の実施


6 ワクチン接種の適切な実施
(1)医療従事者への接種継続
 ・ 202,528人を対象に3月3日から接種開始
 ・ 39,092人に接種を実施(3月31日現在)
(2)高齢者をはじめとした住民への接種開始
 ・ 4月中の接種開始に向け、市町村への支援を実施
 ・ 4月12日の千葉市を皮切りに高齢者接種を開始

 

【重要】

熊谷知事による今後の新型コロナウイルス感染症対策


1 人員体制について
新型コロナウイルス感染症対策に万全を期すため、全庁を挙げて、職員の配置や各部局へ割り振られた業務に適切に対応すること。


2 対策本部会議について
県と市町村との緊密な連携と、施策についての迅速な情報共有を図るため、保健所設置市、市長会、町村会の長にも出席を求めること。


3 医療提供体制について
(1)今後の感染拡大に備えた医療提供体制の整備を速やかに進めること。
(2)特に重症者対応のための病床の確保に注力すること。
(3)病床の確保に当たっては、コロナの専門病棟化、専門病院化を含めた効果的な病床の運用の検討を進めること。
(4)県本部による入院調整の強化・効率化を図ること。

 

4 自宅療養者支援について
健康管理等について、必要な支援策を強化すること。

 

5 接待を伴う飲食店に関する繁華街における検査体制について
繁華街における検査について、県内の感染多発地域等での、市町村と連携した実施に向けて、速やかに検討を進めること。

 

6 国と協力して実施する繁華街等でのモニタリング検査について
今後も引き続き国と協力し、積極的に実施すること。

 

7 飲食店の感染拡大防止対策について
(1)飲食店における感染防止対策を徹底させるため、認証制度などの仕組みを検討すること。
(2)検討に当たっては、モデル市を指定して実施する等の段階的な実施を目指すこと。


8 ワクチン接種について
引き続き接種が円滑に進むよう、市町村、医療機関及び医療関係団体と連携して取り組むこと。