支持母体の意向で党綱領を「理念」で上書き。新立憲民主党は誰のものなのか

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

永田町は総理記者会見に向けて今日も騒がしい雰囲気が漂っておりましたが、解散総選挙も睨んで合流新党の動きも活発化しています。

「原発」触れずリベラル色薄め 立憲・国民・連合が「中道」理念発表 合流へ労組に配慮
https://mainichi.jp/articles/20200827/k00/00m/010/249000c

支持母体の一つである連合の支援を取り付けるために、合流する両党が取りまとめた党綱領に上書きをする形で「理念」とやらを発表されたそうです。

なんじゃそりゃ…。。

連合傘下の団体には特に「原発ゼロ」や左派色を嫌う勢力が多く、ここに配慮して目玉の一つであった原発政策にまで上書きが入ったようです。

原発から話を逸らした「低炭素なエネルギー」って何…?

党綱領というのは、国で言えば憲法にあたるもので、政党の魂です。

双方の政治家たちが自身の魂をぶつけ合って練り上げた党綱領が、支援団体の意向であっさり覆され、なんだかわからない玉虫色の文章で有権者が煙に巻かれる。

これは憲法を法律で上書きした上に、さらに現場判断で対応が変わるみたいなもので、立憲主義も何もあったものじゃないという対応ではないでしょうか。

こうした二枚舌は有権者に対して不誠実であるのは勿論のこと、「政党は誰のものなのか、何の意向で政策が左右されるのか」という重大な核心を突いていると思います。

現在、「無党派層」と言われる有権者が飽き飽きしているのは、一部の既得権団体の意向で見えないところで意思決定がなされ、自分たちに向き合ってくれない政治そのものです。

自民党が地方の豪族たちを始めとする既得権政党に成り下がっていたことに多くの国民が不満を覚えた結果、起きたことがかつての民主党への政権交代でした。

しかしそれは結局、「既得権からまた別の既得権へ」という権力の移行に過ぎなかった。そこに有権者は愛想を尽かせて、結局「既得権でもまだマシな方」である自民党へと回帰した。

今回の合流新党のドタバタ理念上書き劇は、結局このときから何も変わっていない(どころか、共産党も含めて悪化した)ことを示唆する出来事だと思います。

私はこういう既得権政治が嫌で嫌で、政治家を志したときから一貫してしがらみを作らない「第三極」に身をおいています。

最大野党が結局は一部団体の意向に飲み込まれていく中で、有権者たちの改革期待を担える国政政党は維新しかないと改めて身を引き締め、選挙公約づくりにも邁進して参ります。

それでは、また明日。

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おときた駿
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