こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
「居住実態がないのではないか」と当選無効の異議申出が「スーパークレイジー君」議員に出されていた戸田市。
本日その調査結果が発表され、スーパークレイジー君議員は当選無効との決定でした。
戸田市選管 スーパークレイジー君議員の当選無効を決定
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210409/1000062817.html本件には
・異議申立がされる前から、選挙管理委員会の事務局長が辞任圧力をかけたこと
・スークレ氏が当選無効となると、公明党の候補者が繰り上がり当選となること
・さらにスークレ氏が「宗教組織による組織的関与がある」と疑義を発表していたことなどの背景があったことから、当選無効に対して同情論やあるいは陰謀論が多く寄せられているようです。
ただ、私も心情的にはスークレ氏を応援したいと思っているサイドですが、それでも戸田市選管が発表した資料をすべて通読すると、なかなかスークレ氏の立場は厳しいかもな…という印象を受けています。
24ページに及ぶ調査内容は、さすがに「当選無効」という重たい決断を下すだけあって、かなりしっかりした論拠を揃えてます。
乙武さんが指摘するように、過去の経緯から不動産の契約ができなかったスークレ氏の事情は勘案されるべきと思います。
一方で、光熱費の名義もすべて友人のままだったり、とりわけ郵便局に「転居届」を出していなかった・戸田市が出した公的な郵便物が届かなかったこと等は脇が甘かったという印象が拭えません。
24ページに渡る決定書・ポイント整理ファイルをみると、電気ガス水道などの使用量や提出レシートが少ないことなどを上げつつも、この転居届が出されていない・公的郵便物が届かないという点を選挙管理員会はもっとも重視しているように見えます。
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スークレ氏は不服申立てをするとのことで、次の舞台は県選管へと移ります。
こちらの動画の中では、追加の証拠提出について「何を出せばいいのかわからない」とコメントされているようですが、途中から戸田市選管の調査には協力していなかったようなので、まだ本人の手元には未提出の証拠・資料があるのかもしれません。
やはり選挙直前に該当自治体に引っ越す場合は、あらゆるケースを想定してきちんと証拠を揃えておく必要があるな…と改めて感じる次第です。転居届や日常生活でのレシートなど、重要ですね。
本件が地方議員に立候補するために、そもそも居住要件が必要なのか?という点にも議論が発展することを期待しつつ、まだまだどうなるか不透明な本件については引き続き注視してまいりたいと思います。
それでは、また明日。