こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
コロナ陽性者数が予想以上のスピードで増え続ける中、小池百合子知事が不気味に沈黙を守っています。
いや、まったく何も発信されていないわけではありませんが、第四波までの事あるごとに緊急記者会見を行ったり、官邸に要望に行っていた姿から考えれば雲泥の差ではないでしょうか。
東京都から発信されるメッセージが、危機から「安全」よりに変質しているのも不可解です。
小池知事の側近からも声が上がる異常事態。一体、何が起きているのでしょうか?
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小池知事の意図することを推し量るのは困難ですが、オリパラと選挙が知事の行動変容に影響していることは間違いないと思います。
オリパラはシンプルに、開催都市の長として、始まった以上は終わるまで事を荒立てたくない。
打てる手が明確にない中で、これまでのようにパフォーマンスをして「悪目立ち」もしたくない。
そして選挙。
都議選の大勝と自身の体調・年齢を考えて、秋の衆院選での勝負を小池知事が選択肢として考えないはずはありません。
そのために、ここでは敢えて知事として目立つより(コロナ対策で中心にいればいるほど、知事を辞任はしづらくなる)、失点をせず菅総理・政府与党に責任を押し付ける戦術を選んでいるように思えます。
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言うまでもありませんが、仮にこのような自己保身・権謀術数で東京都知事の動きが鈍くなっているのだとすれば、看過できるものではありません。
今こそ小池知事はその発信力を活かして、東京都へのワクチン集中投下や追加経済対策などを国に強く求めるべきではないでしょうか。
職域接種でも、企業によってダブつきなどの偏在が目立ってきています。
緊急事態宣言の単なる拡大や継続に意味がないことは明らかであり、感染拡大地域への集中的な対策を強く求め、提案してまいります。
それでは、また明日。