こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
今日は朝から残念なニュースが流れておりました。
東京都が肝いりでスタートした、若年層向けの「予約不要」ワクチン接種センター。この試み自体は悪くないものだと思います(もう少し上の年代から段階的に行っても良い気はしますが)。
ところが予想通りと申しますか、住んでいる自治体で予約が取れない若者が早朝(深夜)から列をなして殺到。正午スタートにもかかわらず、朝7時半の段階で受付中止というお知らせが出されました。
まあ初日に人が殺到するのは一定程度しかたないとして、用意されていたワクチンはなんとたったの200…!
想定しておくべき数が桁違いでしょとしか言いようがありません。
この事態を招いた理由が「接種をためらう若者が多いと思っていたから(そんなに来ないだろう)」というのですから、開いた口が塞がらないとはこのことです。
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今回の件で何が一番恐ろしいかと言えば、これまで小池百合子知事は再三に渡って
「感染症対策はとにかくワクチン」
「若い世代の接種が進んでいないので、みなさん早く打って」とあたかも若者がワクチン忌避をしていることが感染拡大の要因かのように言っていましたが、どうやらそれはマジでそういう認識だったということです。
言うまでもなくそれは間違った認識であり、多くの自治体では若年層を中心に打ちたくても供給が間に合わず打てない人が溢れている状況なわけで、つまり完全に間違った認識に立った上で東京都の感染症対策は現在進行形で行われているということを意味します。
そりゃ、若者の接種促進キャンペーンに10億円という、意味不明すぎる予算がつけられるわけです…。
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都政与党(都民ファ)の議員も公然と疑問を呈していますから、さすがにこれらの施策は何らかの形で撤回されると思いますが、とにかく小池知事および東京都担当局には誤った思い込み(希望的観測?)を一刻も早く捨ててもらわねばなりません。
そして小池知事のやるべきは、頭の中の若者相手に空砲を打って「やっている感」を出すのではなく、今こそ官邸にでも二階幹事長の元にでも頻繁に乗り込んで、東京都民のために一つでも多くのワクチンを取ってくることではないでしょうか。
抗体カクテル療法の提供などについても、大阪で先行しているやり方を取り入れるなど、都ができることはまだあるはずです。
そして若者接種センターも、普通にしばらくはネット予約にするべきだと思います。
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我々(維新)といたしましても、あらたに議席を預からせていただいた松田りゅうすけ都議を先頭に、都政の感染症対策が軌道修正されるよう改善策を提言してまいります。
それでは、また明日。