時に党内野党、時にトップの輩出機関。「青年局・学生局」の可能性とは

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

ブログ・SNSでお知らせし損ねてていましたが、今月発売の「文藝春秋」の記事に私のコメントが使われています。

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テーマは山本太郎氏に関してなのでアレですが、横並びでインタビューを受けているのが小池百合子知事や渡辺喜美議員・野田数氏(笑)。

そして何より、インタビュアーがノンフィクションライターの常井健一さん!

あまり一般の方には馴染みがないかもしれませんが、常井健一さんと言えば小泉純一郎・小泉進次郎に関する本を多数執筆する、小泉研究(?)の第一人者です。

これはついに私も小泉家のライバルとして認識されたなと感無量だったのですが、そんな私の勘違いは放っておいて今日は党の組織(青年局・学生局)についての話です。

先般の日本維新の会・常任役員会におきまして、私は国会議員団・学生局長という役職を拝命しました。青年局長はやながせ裕文参議院議員です。

そんなタイミングも相まって、常井健一さんが「自民党青年局」について研究された本を読んでいるのですが、これがなかなか面白い(注:政治に興味がない人にとっては超マニアックでとっつきにくい内容です)。

●誰も書かなかった自民党: 総理の登竜門「青年局」の研究 (新潮新書)

最近ではどこの政党にも「青年局」「学生局」というものは存在するのですが、若手のサークル的な集まりに留まっていると申しますか、なかなか組織的な活動はできていないのが実情だと思います。

自民党の青年局は、時代によって毀誉褒貶はあれど「総理の登竜門」「地方の若手・叩き上げがのし上がっていくステージ」として存在感を放ち、いまなお万人単位の会員たちに支えられています。

また冷戦期には政府・自民党が中国シフトしていく中、独自に台湾とのパイプを維持し続けるなど「党内野党」としての側面も持っているそうです。

単に「年齢が若い」という属性で集まるだけではなく、

・(時に党の現方針からズレうる)独自の思想が培養される素地があること
・党内に物申せる機関であり、機能があること(時に衝突も辞さない)
・地方議員や国会議員への道が開かれた組織であること

青年局・学生局を躍進させるとしたら、このあたりが重要だなと改めて感じた次第です。

とりわけ維新は、国政政党としてまだ自民党のような規模の全国地方組織はないものの、大阪では地方議員・党員数ともに十分なものがあり、まずはそのエリアからモデルケースを創り上げることも充分に可能であると考えられます。

※もちろんその際には、そもそも地方組織と中央組織は対等であるという維新のオリジン、自民党との違いを大事にしなければならないことは言うまでもありません。

国会議員団・青年局長に就任されたやながせ議員とともに、新しい発想と知恵を絞って青年局・学生局の興隆の一助となれるよう邁進して参ります。

それでは、また明日。

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