「ふるい都議会」は古いまま。決算特別委員会発言奪われる。
「ふるい都議会」は古いまま。決算特別委員会発言奪われる。
本日は、東京都各会計決算特別委員会(平たく言いますと一般会計の決算審査)の全局にわたる総括質疑が行われました。通常の決算特別委員会は、予算特別委員会と異なり、分科会形式で行われ知事の出席はないという「東京都議会スタイル」。しかしながら豊洲移転、オリパラ問題、こどもの城跡地購入など、争点となる問題がいくつもあるなかで知事不在では、審査が深堀できないということで、当たり前のことですが、今回は小池百合子東京都知事が答弁に立ちました。今後も是非マストで続けるべきと考えます。
▲通常使用しない第15委員会室で開催
「都議会で知事一問一答形式の決算審議で答弁に立つのは異例だ。一連の都施策の検証の場である決算特別委に知事自らが参加し、都政の説明責任の強化につなげる。」(日経新聞 11月6日)
【江戸川区議時代進めた議会改革】
一方、お姐といえば、一人会派「自由を守る会」となった昨年11月より、予算と決算審査に関われなくなりました。一人会派だからといて、一度も決算予算に関わることなく任期が終わることは、まさに民主主義、地方自治の精神に反するものであり、江戸川区議会議員時代からお姐は血みどろの(笑)闘いを展開してまいりました。
お姐を予算・決算に出そう!
委員外議員の発言に思う
予算委員会初体験記「総務費」の巻
お陰様で江戸川区議会においては史上初の「委員外議員」一人会派無所属議員として発言するとい「前例」を創り、改選後、江戸川区議会においては、今日に至るまで一人会派議員も発言の場を担保できることとなっております。
都議会においては、未だ一人会派への予算・決算の発言を許されておらず、大変由々しい問題であると都議になってから考えておりまして、晴れて当事者となりアクションを開始しております。
【都議会のステージでも改革推進中!】
江戸川区議の時は、発言権を奪われていることに対して東京都へ申し入れ(審決申請)(結果、結果の解説)をいたしました。
して、都議である現在は、まずは平成31年度予算特別委員会にむけ一人会派都議が歴史上誰しもやらなかった「委員外議員発言申出」を3月に敢行致しました。
「都議会が死んだ日」~都民ファーストによる驚愕独善議会運営~
その際は、例の怒号が叫び議員同士が押し問答する「事件」が発生、私の申出はウヤムヤなままに却下。
それでもあきらめずに、東京都議ですから今回は総務省へモノ申しました!
ふるい都議会を新しく!~発言権を求め総務省へ申し入れしました!~
そして、その回答はやはり、江戸川区議会に関する東京都からの回答と同じく…
都議会一人会派議員発言不許可問題、総務省の回答は⁈
お姐超訳しますれば
「議会運営というものは、選良たる議員に委ねられ、よもや招集者(会派ではなく、個々の議員ひとりひとりに及ぶ)の発言権を奪うような運用をするわけがないという性善説にたっているので、戒めることが想定されていないので、法・制度が存在していない。
だから、
「何もできない、ゴメンネ!各議会でがんばってネ!どうしてもというなら裁判所いってね!」」
という回答をまたもや頂いたのでございます。
今回は、通常通り静かに始まりましたから、「ふるい議会を新しく」と大量当選した「知事与党」「都民ファーストの会」たきぐち学委員長(荒川区選出)の声はすべて聞こえました。
たきぐち委員長「委員外議員の発言の申出について申し上げます。上田令子議員が会議規則第63条の規定により本日の員会に出席して発言したい旨の申出がありました。本件については理事会において協議の結果、必要なしとの結論になりました。お諮りいたします。本件については理事会の協議結果通りとすることに御異議ありませんか」
委員一同「異議なし」と呼ぶものあり。
一部委員「理事会開いてねーじゃないかよ」
そうなんです!理事会開いてもないのに却下されていいたのであります(驚愕)。
【理事会も開かれず奪われた議員の発言権】
去る11月7日が、正規メンバーにおける本日の決算審査における質疑通告締め切りでありましたが、
私は都議会会議規則63条(以下)に則り申出をするわけです。
__________
第63条 委員会は、審査又は調査中の事件について必要があると認めるときは、委員でない議員に対し、その出席を求めて説明又は意見を聞くことができる。委員でない議員から発言の申出があつたときもまた同様とする。
__________
「必要がある」論拠のひとつとしては、他の委員と質問内容がかぶらないということですから、彼ら彼女らの通告書を見てから、内容がかぶらないよう私の質問項目を精査して「委員外議員発言申出書」を11月12日に以下の通り提出したのです。
*****
令和元年11月12日
平成30年度各会計決算特別委員長 たきぐち 学 殿
東京都議会議員 上田令子
委員外議員発言申出書
11月15日の貴委員会において、下記事項について出席して発言したいので許可されるよう、会議規則第63条の規定により申し出ます。
記
1 「平成30年度東京都各会計歳入歳出決算」の認定について
・小池知事の政治姿勢・トップマネジメントについて
・小池知事の学歴をめぐる報道について
・知事特別秘書の勤務状況・服務について
・職員の服務規律と意欲向上について
・「東京都政策連携団体」(監理団体・報告団体・出資団体)について
・「東京都政策連携団体」(監理団体・報告団体・出資団体)の知事による代表取締役人選の在り方について。(お姐注:東京都水道局外郭団体TSS社長に小池知事が「大抜擢」した件です)
・財政の中長期的展望・持続可能性について
・税財源の確保について
・区市町村への財源移転について
・入札制度改革と談合防止について
・区市町村への財源移転について
・わかりやすい予算書・資料づくりと電子化について
・生産緑地制度の適正な運用と固定資産税の確保について
・教育政策について
・子ども・子育て支援政策について
・保育園待機児童対策について
・各種虐待・ハラスメント・DV対策について
・社会福祉施設の運営適正化と指導・監督について
・「福祉型大学」等障がい児の卒後の自立支援について
・動物愛護政策について
・男女共同参画政策について
・医療政策について
・公社病院について
・選挙管理事務について
・都市基盤整備について
・住宅政策について
・災害対応について
・オリンピック・パラリンピック施設整備について
・オリンピック・パラリンピック実施競技について
・オリンピック・パラリンピック都市ボランティアについて
・職員団体事務所・労働組合事務所について
・行政委員会委員等知事任命職の選任提案のあり方について
・行政委員会事務局のあり方について
・小池都政における長期計画および独自条例づくりについて
・その他
以上
*****
大まかな項目は「他の委員と重なる」と却下される可能性はあったとしても、少なくとも赤字分の質問をする議員はおりませんでした。ゆえになぜ「必要なし」となるのか。何か不都合だから「必要なし」なのか??
11月8日には確かに決算特別委員会に係る理事会は開催されてはおりますが、私が11月12日に「委員外議員発言申出書」提出後に、たきぐち委員長が本日発言したところの「理事会において協議の結果」の根拠となる「理事会」が開かれた形跡はありません。
開かれてもない理事会で、私の発言権を奪うことを決めて、それに賛同し数で押し切る「ふるい議会を新しく!」をキャッチフレーズにした知事最大与党「都民ファースト」の考える「東京大改革」一丁目一番地のひとつである政策「議会改革」ってなんなのでしょうか?
【お姐総括!】
ヨコモジ大好きの小池百合子知事は「7C TOKYO」、Chance, Change, Challenge, Check, Community, Children, Choju (長寿)をこのところご執心です。
にも拘わらず党首まで務めた「都民ファースト」が、全員氏名を書いて頂き当選した個々の議員の発言権を奪うというのはある意味人権侵害であります。
発言するChanceを理事会も開かず奪い、
議会改革というChangeもせず
都議会史上初めて前議員が、予算・決算に関わるChallengeもせず
予算・決算をCheckする議員を排除
その思想ではCommunityなど構築もできず
こんな精神風土では、Childrenの未来は暗雲たれこめ、
少数意見や会派に不平等な扱いをする姿勢はChoju (長寿)社会において高齢者や弱者を斬る
「 Fascism(独裁主義)7C TOKYO」(略称:F7C TOKYO)
と言えますまいか。
とまなりますれば!!さんハイ!
「お姐を予算・決算特別委員会に出そう令和PT!」発動でございます!!
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