草津町にあるハンセン病療養所「国立療養所栗生楽泉園」を初めて訪問〜施設の一部を見学。

2023年10月14日 21時過ぎ。熱いほうじ茶を飲みながら、パソコンのキーボードを叩いている。 昨晩は草津温泉に一泊。本日は午前9時過ぎにホテルを出た。 午前10時。町内にある「国立療養所栗生楽泉園」に到着。1932年に全国で2番目に設置されたこの国立ハンセン病療養所を、初めて訪問した。最初から最後まで、草津町長が同行してくれた。(感謝) ここは、全国のハンセン病療養所の中で最も高齢化の進んだ施設だと聞いた。入所者の平均年齢は90歳近い。入所者数も35人まで減少しているとのこと。入所者1人1人の人生に寄り添ったプライマリーケアと後遺症の治療を実施している。  園長や園の自治会長を含む関係者と面会。しばらく歓談した後で、施設の一部を見学した。社会交流館で楽泉園の歴史や資料の説明を受けた後、慰霊碑に献花。続けて「重檻房資料館」に足を運んだ。 社会交流館でも、重檻房資料館でも、それぞれの学芸員の方が、とても丁寧に解説してくれた。ハンセン病患者の方々の「苦難の歴史」には、様々な側面があることが分かった。 「重監房」は、栗生楽泉園の敷地内に設置されていた患者を対象とした懲罰用の建物のこと。正式には「特別病室」と呼ばれていた。 実態は「病室」ではない。全国から集められた、反抗的とみなされた患者を重罰に処すための「監房」だった。あまりに悲惨な実態に、言葉を失った。「人権とは何か?」を深く考えさせられた。「こんなことが、続きをみる

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