2025年7月26日 日曜日の今日も、朝から元気に活動している。 先の衆院選と今回の参院選で大敗し、両院で与党が過半数を失うという状況を招いた石破総理に対して、党内から退陣論が噴出している!! この動きは、永田町の常識から言えば、ある意味、不可避の流れだと感じる!! が、逆に、「この参院選で目標に掲げた『与党による過半数議席の獲得』に届かなかったとはいえ、そもそも自民党に対する今の逆風の責任を、全て自分に押し付けるのはおかしい!!」「ましてや、今は国益をかけた米国との関税交渉の最中なのだ。このタイミングで、軽々に退陣を口にするのは難しい!」という石破総理の気持ちも、分からなくはない!! 断っておくが、別に「石破やめるな!」運動に賛同しているわけではない!!が、参院選挙後に自民党内で巻き起こった「石破おろし」に関しては、なぜか違和感がある。その感情の正体を、改めて考えてみた。 なるほど、次のような理由なのだと分かった。 過去のブログでも何度か言及したが、自分は菅義偉元総理の総理在任中の実績が「もっと高く評価されるべきだ!」と考えている。 あれだけの雑音の中で東京オリパラを成功裡に開催し、コロナ禍で必要な量のワクチンを確保し、デジタル庁を創設して国家のDX化を推進し、過去の政権が反発を恐れて手をつけられなかった数々の問題にも、結論を出した!! ところが、菅政権の支持率が低下し、衆院選挙のタイミングが近づく中で、党内で一気に「菅おろし」の動きが広がった。 1年前の総裁選で圧倒的な党内民意により菅氏を総裁(=総理)に選んだにもかかわらず、若手からベテランまで、コロナ禍で必死に踏ん張っていた菅総理の首をすげ替える流れに加わっていた。 自民党の複数の議員が、あちこちで、「このまま選挙に突入したら、自民党は大変なことになる!菅総理では、とても選挙を戦えない!」というお馴染みのセリフを口にするのを聞いた。その度に、「菅ファン」として、とても不愉快に感じていた!!(怒) これも過去のブログに書いた憶えがある。叩き上げの党人派で、勝負師でもある菅総理が、「衆院の解散」という自らの切り札を使うことなく、引き下がるなどということはあり得ないと考えていた。実際、ご本人から、そうした覚悟を聞く機会もあった。 が、「政界のアニキ」が、あっさり退却の道を選んだことに、スゴく驚いた!!考えられる理由はただ1つ。菅総理が敬愛する故 安倍元首相が、きっと「ここは、党のためにも撤退したほうがいい!」と諭したのだ!! 菅総理の退陣受けて、さっそく自民党総裁選が行われ、岸田新総裁(新総理)が誕生した。ここでは「選挙の顔を変える」という自民党の戦略が功を奏し、岸田政権は、就任直後に行われた衆院選で261議席の「絶対安定多数」を確保した。翌年の参院選でも、改選議席の単独過半数を獲得。岸田総理は、いわゆる「黄金の3年間」を手に入れた。 その後、数年間、難問が山積する中で、岸田首相も、本当に頑張られたと思う。デジタル田園都市構想の関係で、群馬県に視察に来て頂いたことも、本当に嬉しかった!! が、様々な問題で岸田内閣の支持率が低下する中、いわゆる「裏金問題」が発覚!岸田総理は更なる窮地に追い込まれた。衆院選挙のタイミングが限られる中で、やはり党内から「岸田退陣」の圧力が強まることとなった。 この時、再び永田町で囁かれたのが、「この総理では、次の選挙は戦えない!」というお馴染みの合言葉だった!! 岸田総理は、潔く勇退を決め、漫画ワンピースの海賊王ロジャーのように、「次の総裁を目指すひとは、どんどん手を上げたらいい!」と宣言したのは、ご存知のとおりだ!! 「政治の非情さ」を目の当たりにすると同時に、こうも思った。 「まあ、それでも岸田首相は、3年間、国家のトップとして活躍した。勇退を決めた背景には、ある種の達成感があったのかもしれない!」と。 岸田退陣の流れを受けて、従来の派閥の枠に囚われない形で、9人もの候補者が出現!!メディアの大きな注目を浴びる中で、石破内閣が誕生した。最後に思わぬドラマも待ち受けていたが、今回も、党内の民意で新総裁を選出したのだ!! こうした経緯を振り返った上で、ぜひ10ヶ月前のことを思い出して欲しい!なぜ、党内では信望続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』
自民党内の「石破おろし」の動きに感じる違和感の正体:①〜見え透いた思惑は国民に通用するか?!
