2020年5月30日:パート2 夕方。熱い緑茶を飲みながら、東洋大学移転問題の続編を書き始めた。 昨日の県議会の質疑で、東洋大学板倉キャンパスの移転問題に関する質問が出た。知事答弁では、途中から(あえて)感情的な言葉を使った。この問題に関する知事の率直な気持ちを吐露しようと決めていた。 答弁の途中で気持ちを高ぶらせたのは、次の3つの感情だ。(1)過去、県や板倉町が「板倉ニュータウン」の中核である東洋大学板倉キャンパスに対して行った様々な支援、県・地域と東洋大学との長年に渡る信頼関係を踏みにじるかのような大学側の「あまりに配慮に欠けた対応」への憤懣。(2)大学側の方針を覆せなかった知事自身の力不足への苛立ち。(3)大学側から正式に移転の検討を知らされた2018年11月から山本一太が知事に就任するまでの8ヶ月間、何ら有効な対策を打ち出して来なかった県側の対応への疑問と怒り。 質問者のほうを見ながら、少し強い口調でこう言った。 「先ずは今回、東洋大学を引き止められなかった知事の力不足をお詫びしたいと思います。その上で率直に言わせてもらうと、県として、なぜこの問題にもっと早く手を打てなかったのか?その思いを拭い切れません。」 「昨年夏、知事に就任した直後に、大学側との窓口となっていた前副知事から、最新状況の説明を受けました。その時点で、この流れを変えるのは難しいと感じました。それでも、関係部局の幹部を緊急招集し、県として出来る最大限の対応について議論しました。」 「東洋大学の理事長とは、すでに3回、お目にかかっています。通勤するための電車のダイヤの不便さがネックになっていると言われたので、東武鉄道の社長にも会っていただきました。が、思ったような展開を作れませんでした。何しろ、初動が遅すぎたと痛感しました。」 「そもそも、私が知事になる8ヶ月前に、大学側から『板倉キャンパスについては、2024年の県外移転続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』