知事と県議会のあるべき関係とは?!:その3〜情報発信のタイミングには、もっと配慮が必要だと反省。

2021年6月14日:パート2 間もなく18時。高崎の自宅にいる。 本日の県内新規感染者は3名。今日を含む直近1週間の感染者数は56人。第4波のピークだった630人の10分の1以下になった。問題はこの「凪」を、どこまで続けられるかだ。 15時から関係部局とのオンライン協議があった。テレワークでも十分、仕事は出来る。資料も画面で共有出来るし、何の不自由もない。県職員もウェブ会議に相当、慣れて来た感じがする。 さて、ここからは、「知事と県議会のあるべき関係」に関するブログシリーズの続編(その3)を書く。 6月8日に、井田泉県議会議長と県議会の代表者会議のメンバー5名が来訪。知事応接室で、要望書を受け取った。要望の内容は、「議会開会中に議論している事案について記者会見で発表する際、事前に議会に説明するなどの配慮を求める」というものだ。 加えて、この要望書には、「2元代表制の一翼を担う議会の役割の重要性を尊重し、議会での議論を政策決定に生かして欲しい」とも記されていた。 この動きの背景には、6月2日に行われた県議会一般質問での知事答弁があった。接種センター会場の発表時期に関する某県議からの質問に対して、「まだ発表は難しい。出来るだけ早く公表したい」と答えていた。 にもかかわらず、翌日(6月3日)の定例会見で、接種の会場(Gメッセ群馬)や対象についての概要を公表した。この流れを見た県議会側が、「3日の会見で発表するなら、なぜ前日の一般質問で言わないのか?県議会の議論を軽視しているのではないか?」と感じるのは、ある意味、当然だと思う。 実は、県央ワクチンセンターの会場と運用の概要を「どこでどう発信すべきか?」は、県庁内での真剣に議論した。2日の県議会質疑で公表するという選択肢もあった。が、この日(2日)のうちに、どうしても35市町村全てに根回しをしておく(35人の市町村長に事前に伝えておく)必要があった。議論を重ねた末、それが終わるまでは、発表を見合わせる(=翌日の会見で発表する)という方針になった。 さらに言うと、最大会派の責任者等に対しては、(前もって)「こんな流れになる可能性が高い」と話してあった。 しかしながら、(結論から言って)この件については、明らかに知事である自分の配慮が欠けていた。行政のトップとして、素直に反省している。こちらにも、いろいろ事情があったとは言え、(もっと工夫して)2日の県議会質問の場で発表すべきだった。 県議会も、(知事と同様に)民意で形成された2元代表制の「もう1人の核」なのだ。しかも、その議会には、県独自のワクチン接種センター設置のための補正予算を、全会一致で議決してもらっていた。「このタイミングで本会議があるなら、そこで知事から中身を報告すべきだ」という県議会の主張は、よく分かる。 知事室を訪れた議長と代表者会議のメンバー(5人の県議)に対して、その場で、率直にお詫びした。 「皆さん、ごめんなさい続きをみる

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