2021年12月12日 13時過ぎ。高崎駅周辺のカフェにいる。朝から晴天。いつものように、駅の構内、商業施設、飲食店等の様子をチェックした。この地域には、コロナ前の賑わいが戻っている。家族連れも多い。 これまでと違うのは、ほぼ全ての人がマスクを付けていることと、(相変わらず)高齢者が少ないことだ。それでも、多くの市民(県民)が、よりノーマルな生活を送れるようになっている。このこと自体は、スゴく嬉しい! だからこそ、県内で新型コロナによる複数のクラスターが連続発生し、(残念ながら)人口比の感染者数では(他の都道府県に比べて)突出してしまっている群馬の現状を何とか改善したい。県民の皆さんを、もっと安心させたいと感じている。 冷静に数字だけ見れば、医療提供体制が逼迫するような事態にはなっていない。が、そうは言っても、医療関係者を含む県民の方々の協力で、大規模ワクチン接種センターを最も効果的に稼働させることが出来た群馬県で、連日、10名を超える陽性者が続いている。このことは、本当に残念だ。県のトップとして、様々なお願いをして来た県民の皆さんに、申し訳なく思っている。 知事に就任して以来、ずっと「全力疾走」でやって来た。仕事が忙しいことは、全く気にならない。それどころか、生まれ育った故郷のために、現場のプレーヤーの先頭に立って働けることは、とても幸せだ。 知事として最も苦しいと感じる瞬間は、責任感から来るプレッシャーに晒される夜だ。「2年半前に、群馬県知事選史上、最多得票(+最高得票率)で知事に選んでもらった。どうしてもっと上手く出来ないんだろうか!」と、自分を責めたりする。昨晩、親しい友人が、電話口でこう言った。 「一太って、楽天的で前向きな性格だけど、見た目よりずっと真面目なところがあるよな。大胆なところもあるけど、神経が細かくて慎重だったり…。」 それでも今、群馬が直面して続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』