「戦争をやめて」という方に知ってほしいこと:ウクライナが降伏した時のコスト

「このまま戦うと人命が失われたり被害が広がるから降伏した方がよい」という考えでは決してウクライナに平和は訪れないというウクライナ人の思いがわかりやすく日本ウクライナ友好協会KRAIANYホームページに記載されている。

■ 「戦争をやめて」という方に知ってほしいこと:ウクライナが降伏した時のコスト
「戦争するな」という発言の中で、ウクライナに対して「銃をおいて、ロシアと 戦争するな」と呼びかける人を度々見かけますが、ウクライナはロシアに対して 攻撃を仕掛けてはいません。

ウクライナでの戦争は、一方的にロシア側が仕掛けた侵攻であり、ウクライナは 戦争はしたくはありません。そして、ロシア領土にウクライナ軍はいません。

想像してみてください。夜自宅でくつろいでいるとしましょう。突然強盗に入ら れ、身動きが取れないまま、家族が危険な状況に置かれた場合、どうしますか? 子供を殺す人に対して「まあまあ、お茶でも飲んで話し合いましょうか」と言え ますか?

ウクライナに対して「武器をおいてケンカするな、戦争するな」などと言うこと は、自宅で強盗に襲われた人に対して、それがその人の責任であり、「強盗に襲 われるのはやめて」と発言するのと同じです。また、その強盗にあった人が助け を求めているのをわかっているのに、何も手助けをせずにただただ、見ながら、 「はやく強盗に襲われるのをやめればいいのに」と言うのと一緒です。

もう一つ重要なのは、ウクライナ人が武器をおいて降伏した際、民間人を残酷に 扱ってきたロシア人が何をやりだすかを理解しないままそのような発言をしてい ることです。

現時点でもロシア側が拘束しなければいけない人のリストを作成していることや、 そのリストの対象者を殺害、または極東への強制送還をしています。軍関係者の 被害だけではなく、一般人にも危険が及んでいます。既にマリウポリからも6000 人ほどがロシアへ強制送還され、彼らが持つウクライナのパスポートも取り上げ られています。

多くの民間人がロシア軍に殺されたり、住む場所を失い、ウクライナ国民、ウク ライナ軍が必死で防衛をしている中で、ウクライナに対して「戦争やめて」とい うのは非常に無責任であると感じています。

できることならウクライナ人もこの戦争を早く終わらせたいです。早く日常を取 り戻したいです。

でも、ウクライナが武器を置いたところで日常は戻ってきません。

ロシアが武器を置かないと、ウクライナは平和を取り戻せません。
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横井利明
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