救急車がたりない

年末特別消防警戒中の消防団の皆様に激励のご挨拶にうかがおうと笠寺(南区)付近を走行中、赤坪交差点内で倒れている高齢男性を発見した。

ひき逃げの可能性もあると考えただちに駆け寄ったところ、男性は「転んで起き上がれない。」とのことだった。額から出血するなど東部損傷の可能性もあったが、車道に倒れたままではでは通過車両にひかれてしまう可能性もあることから、歩道上までゆっくり運んだ。

私のスマホで救急車を呼んだところ、しばらくして救急隊から電話が入り、「救急事案が多く現場付近の救急車両は出払っている。大高(緑区)から向かっている。もうしばらく待ってほしい。」と連絡。119番通報から10数分で救急車が到着した。

さて、救急出動件数は年々増加しており、令和4年度は新型コロナウイルス感染症の流行や6月の猛暑などにより過去最多の出動件数となる見込みだ。救急隊の稼働率が90パーセントを超える時間帯もあり、消防署に戻れず、現場から現場へ向かうこともある。また、出動できる救急隊が近くにいないと、遠方から駆け付ける事態も増えるため、到着時間が遅くなってしまうこともある。

さらに、入電から医療機関収容までの平均所要時間もコロナの影響で長くなりがちであり、救急車不足に拍車をかけている。なお、東京消防庁における入電から医療機関収容までの平均所要時間は、令和2年度は51.0分、令和3年度は80.7分。

■ 入電から医療機関収容までの平均所要時間(令和3年:名古屋市)
平成29年 31.9分
平成30年 31.3分
令和元年 31.1分
令和2年 31.4分
令和3年 32.6分
※ 隔年とも1月1日から12月31日までのものを示す。

1人でも多くの尊い命を救うために救急車の適正利用にご協力ください。緊急性がない病気や軽いけがの場合は、自家用車やタクシーを利用してください。よろしくお願いいたします。
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横井利明
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