名鉄本笠寺駅へのエレベーター設置は?

「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」に基づく「移動等円滑化の促進に関する基本方針」には、1日当たりの平均的な利用者数が3,000人以上の鉄軌道駅において、以下のとおり定められている。

■ 基本方針
〇 平成32年度までに原則として全てについて、段差の解消、視覚障害者の転落を防止するための設備の整備等の移動等円滑化を実施
〇 この場合、地域の要請及び支援の下、鉄軌道駅の構造等の制約条件を踏まえ、可能な限り整備を行う。

また、鉄道駅のバリアフリー化の推進のため、国土交通省は「交通施設バリアフリー化設備等整備費補助金」を交付。エレベーター設置などにかかる経費のうち、国1/3、市1/3、鉄道事業者1/3を負担する仕組みとなっている。補助金に基づいたバリアフリー化の状況は以下の通り。

■ 1日乗降客数3,000人以上5,000人以下の鉄道駅バリアフリー化補助実績
平成26年度 名鉄豊田本町駅
平成27・28年度 名鉄東大久手駅
平成29年度 名鉄尼ケ坂駅
平成30年度・令和元年度 近鉄戸田駅

一方、未だバリアフリー化が進んでいない駅は以下の3駅。名鉄名古屋本線の連続立体交差化事業が今後進められる予定であることから、工事が手戻りにならないようにという観点から設置が見送られてきた経緯はあるものの、すでに国は本笠寺駅や桜駅など国の補助対象であるとの見解を示している。

■ 1日乗降客数3,000人以上5,000人以下の鉄道駅のうちエレベーター未設置駅(1日当たり乗降客数)
〇 名鉄
本笠寺駅(4,700人/南区)
本星崎駅(4,500人/南区)
桜駅(3,800人/南区)

今日まで、再三にわたり国土交通省に出向き支援要請とともに名鉄に対する適切な指導を求めてきたが、国が定めた基本方針「平成32年度までに1日乗降客数3,000人以上の鉄道駅バリアフリー化」が守られないとすれば極めて遺憾であるし、近隣にお住いの方々の落胆は計り知れない。今後、令和2年度予算に名鉄本笠寺駅へのエレベーター設置が盛り込まれるよう、引き続き協議を行っていく考え。

また、「基本方針」の対象とされていない3,000人以下の駅のうち、エレベーター未設置駅は以下の通りとなっている。

■ 1日乗降客数3,000人以下の鉄道駅のうちエレベーター未設置駅(1日当たり乗降客数)
〇 名鉄
森下駅(2,800人/守山区)
守山自衛隊前駅(2,700人/守山区)
清水駅(2,500人/北区)
呼続駅(2,300人/南区)
矢田駅(1,300人/東区)
〇 近鉄
黄金駅(2,300人/中村区)
〇 東海交通事業
比良駅(200人/西区)
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横井利明
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