私の事務所から西に150mに位置する東昌寺では、毎年2月3日に節分を行っている。
従来は東昌寺の境内をお借りして、地域住民で構成する道徳観音世話人会が節分祭を主催していたが、今年から、東昌寺が主催することになった。これは世話人会の皆様の高齢化が原因の一つだが、お寺にとってもお寺主催で節分祭をおこなえば、檀家さんもきっと喜んでいただけるといった思いがあったのも事実だろう。
東昌寺では今年の節分祭から参拝客一人ひとりに大般若経で肩たたきをしたり、焼香をしていただいたり、厄除け御札の配布をしたりすることを予定した。
ただ問題は誰が御札を作るのかといった難問があった。特に御札を包む「蛇腹袴巻」はなかなか折り目があわず、ボランティアの皆様も悪戦苦闘。そこで白羽の矢が立ったのが横井利明。住職から要請があり、「蛇腹袴巻」を折ったところ、寸分の狂いなく制作することができてしまった。
結局は2日間にわたり2~3時間程度、300枚の「蛇腹袴巻」を折ることに。今年、東昌寺で配布された御札の袴は、ほぼすべて横井利明が制作したもの。きっと私にもご利益があることでしょう。