令和4年度予算から 敬老パス制度変更後の影響調査

令和4年度名古屋市予算を審議するための名古屋市会が始まった。中には市民の皆様にとって気になる予算も。

■ 敬老パス制度変更後の影響調査
名古屋市が65歳以上の市民に対して発行する「敬老パス」。市バスと地下鉄に無料で乗車できる敬老パスの導入は本山市政において実現され高齢者の社会参加を促進してきた。

さて、令和4年2月より敬老パス制度は、対象交通を名鉄・近鉄・JR 等民間鉄道にも拡大することで、お住いの地域ごとによる利用の差を解消し、より多くの高齢者にとって使い勝手がよいものとなるよう制度が改正された。一方、公平で持続可能な制度とすることを目的として、利用上限回数設定の制度変更をおこなうことも盛り込まれた。

しかし、市長選挙において、「対象交通の拡大」「年間730回の回数制限」を柱とした制度改正案を議会に提案していたはずの河村市長が、「市バスと地下鉄を乗り継いだ場合は、1回としてカウントする」と突如として方針転換。自ら提案し議決を経た市民との約束を、直後の市長選で撤回する市長の姿勢に不信感を抱く市民の方も少なからずいたはずだ。

市長の突然の変わり身と予算編成の中で市長の顔を立てることに苦しんだ末の健康福祉局の予算が、「敬老パス制度変更後の影響調査」。市長の顔を立てるだけではなく、やる以上はぜひ市民の皆様の声をしっかりすくい上げてほしいもの。

■ 敬老パス制度変更後の影響調査
〇 令和4年2月から9月までの敬老パス利用者に係る全乗車実績データや高齢者に対するアンケート結果等を用いた検証を実施する。
(1) 乗車実績データ等を用いた検証
乗車実績データや敬老パス利用者の属性(年齢、住所地等)を用いて以下のことについて確認する。
・地域ごとの交付率の変化
・制度変更前後の利用状況の変化
・総事業費への影響額
・乗継利用の状況
(2) アンケート調査の実施
乗車実績データだけでは確認できない事項について、65歳以上の方3,000人に対してアンケート調査を実施する。
〇 スケジュール
令和4年4月~9月 検証・分析に用いる乗車実績データの集積・抽出
9月~10月 アンケート実施
10月~令和5年2月検証・分析の実施
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横井利明
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