総合水防訓練

IMG_05185月26日(土)、菊住小学校において南区総合水防訓練をおこなった。参加したのは、南消防署職員、消防団員、菊住学区住民、南区役所、南警察署等。

この訓練は、台風や大雨シーズンなど雨季を迎えるこの時期に、災害対策基本法第48条、水防法第32条の2、名古屋市防災条例第12条及び名古屋市地域防災計画に基づき毎年おこなわれており、訓練は「区本部運営訓練」「住民参加型訓練」「水防対策訓練」「情報伝達訓練」などにより構成されている。

IMG_0529■ 特別消防隊 大型ブロアー車も出動
大型ブロアー装置は、有毒ガスや可燃性ガス等が発生した災害現場における排気やトンネル・地下街・地下鉄等での火災における排煙・消火を行うための巨大な送排風機。災害時には大型ブロアーより最大風速45m/秒の風を災害発生地点に送りトンネルの様な閉鎖箇所であれば中の空気圧を高め、または風圧により煙を排除し、視界を良くし 迅速な消防活動を支援する。なお、ブロアーにホースを連結すればミスト消火も可能となっている。訓練では住民が風速30mの強風も体験した。

■ 水防工法
簡易防火水槽や消防用ホースを使った都市型水防工法を実施。消防団員の皆さんは訓練の成果をいかんなく発揮。手際よく簡易水防工法を紹介した。

IMG_0532■ 伊勢湾台風60年
市内1,800人もの犠牲者をうんだ伊勢湾台風。南区ではおよそ80%、1,400人もの尊い人命が奪われた。菊住小学校体育館には、当時の被害を撮影した写真およそ50点も展示。伊勢湾台風の教訓を風化させないための取り組みが展開された。

■ 家庭でできる水防工法
IMG_0520①ごみ袋による簡易水のう工法
40リットル程度の容量のごみ袋を二重にして中に半分程度の水を入れ閉める。ごみ袋の強度が不足する場合は、重ねる枚数を増やす。出入り口などに隙間なく並べて使用する。

②ポリタンクとレジャーシートによる工法
10リットル又は20リットルのポリタンクに水を入れ、レジャーシートで巻き込み、連結して使用する。

IMG_0528③プランターとレジャーシートによる工法
土を入れたプランターをレジャーシートで巻き込み使用する。

④止水板による工法
出入り口を長めの板などを使用し浸水を防ぐ。

⑤吸水性ゲル水のうによる工法
土のうの代替として使用出来る市販の吸水性ゲル水のうで浸水を防ぐ方法。吸水性ゲル水のうは、軽量、コンパクトだが、水を吸うと膨張する。
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横井利明
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