地蔵湯で映画「はじまりの日」ロケへ　日比遊一監督

2021年6月11日に公開された日比遊一監督作品「名も無い日」。永瀬正敏、金子ノブアキ、オダギリジョーの豪華共演とともに、熱田神宮をはじめロケがすべて市内でおこなわれるなど、名古屋のすばらしさを映像で全国に発信し話題をよんだ。

その日比遊一監督からお電話。「横井さん、名古屋市内で番台や富士山の絵、タイル地の浴槽などがある昭和レトロの雰囲気が漂うお風呂屋さんを知りませんか?」「2024年公開予定の映画『はじまりの日』の撮影でぜひ使わせていただきたい。」

早速、愛知県公衆浴場業組合理事長の武田和宏さんに相談したところ、「中村区の地蔵湯がいいんじゃないかな。明治時代に創業し建物は大正末期の建築で、内部は当時のまま残されてるよ。映画撮影の許可は私から頼んでみる。」と温かいお言葉をいただいた。

日比遊一監督やプロデューサーと待ち合わせ、11月20日(日)午後1時に銭湯「地蔵湯」5代目の松本靖子さん、6代目の松本政哉さんが待つ地蔵湯に。

中に入ると、内部は「ジブリの大倉庫」の世界。建物は大正14年建築だが、番台や欄間、仕切り板は創業当時である明治20年代から使われているという。なお、地蔵湯の名の由来は、創業の場所から一緒に引っ越してきたお地蔵様にちなんで名づけられたとのこと。

銭湯を一目見た日比遊一監督も「横井さん、ここむちゃくちゃいい！ぜひ撮影で使いたい。」6代目の松本政哉さんも、「よかったらエキストラも集めますよ！」と応じた。

日比監督は2023年6月には地蔵湯をはじめ市内各地で撮影を行い、2024年には映画「はじまりの日」の公開にこぎつけたいとのこと。主演等については「今は言えない。」とのことだが、今から映画が楽しみになってきた。