小倉將信子ども担当大臣に署名を提出

336423939_237592601999792_4355966060256262884_n平成29年から約6年間、虐待してしまった親に「叩いたり怒鳴ったりする以外の子育ての仕方」を学んでもらう更生事業に取り組んできた青少年養育支援センター陽氣会代表の杉江健二さん(名古屋市昭和区)。

■ 子育て教室で学んだ虐待加害者の親の感想
・これを子育てする前に聞いておきたかった!
・もっと早く知っていたら、私だって子どもを虐待せずに済んだのに!

336590720_169728799258287_5171756694639816930_nそこで、「こども家庭庁」の発足(2023年4月)を機に、児童虐待を減らすため、出産までの間に子どもの適切な育て方を学ぶ「産前子育て教室」の制度化目指し、杉江さんが中心となって「産前子育て教室」制度化推進全国ネットワークを立ち上げた。

現在の児童虐待対策は、虐待が起こってから保護者と子どもを切り離すといった対処療法にとどまっている。これを虐待が発生する前に、親の学びの機会を提供するというのが「産前子育て教室」。つまり川下対策から川上対策へと制度を改善し、子育てにつまずく親を虐待へと向かわせないため、また子育てが「しんどい」「つらい」と感じる親を減らすためにも、産前に「親になるための学び」ができる「産前子育て教室」の制度作り(法改正)の必要性を同ネットワークは訴えている。

336521741_221680830409047_4221602593254678867_n「産前子育て教室」制度化を目指す推進全国ネットワークでは、国に法改正や予算化を求める署名を展開。当初、20,000筆の署名を目標としていたが、ふたを開けたら40,157筆もの署名が集まった。

ネットワークは工藤彰三衆議院議員を通して小倉將信(おぐらまさのぶ)こども政策担当大臣にアポイント。3月23日(木)午後5時50分には大臣室で直接署名を手渡し、「産前子育て教室」の制度化を訴えた。

小倉將信大臣は「名古屋市会では『産前子育て教室等の推進に関する意見書』を全会一致で可決している。名古屋市会の児童虐待に対する思いを感じた。ぜひ名古屋で「産前子育て教室モデル事業」を実施して、国にいい提案をあげてほしい。」また、工藤彰三衆議院議員からは「自民党『産前子育て教室PT』を作り制度化に向けて検討を始めたい。」と応じた。

小倉將信大臣に署名を直接提出した陽氣会代表の杉江健二さんは、「これが始まり。子どもの笑顔を守るため、まずは名古屋市に働き掛け、虐待のない日本の第一歩を名古屋から踏み出したい。」と決意を語った。今後、名古屋市において「産前子育て教室」の実現に向けた検討がなされるよう、同ネットワークは求めていく考えだ。
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横井利明
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