デイサービス再開

緑区・南区の3か所のデイサービスセンター利用者、職員、利用者家族を中心に拡大していた新型コロナウイルス感染症に歯止めをかけようと、名古屋市は両区内の事業所に休業を要請していたが、休業期間は3月20日に終了し、それぞれの事業所は一斉にデイサービス事業を再開した。

利用者の多くは、「風呂に入りたかった!!」と、汚れた髪でデイサービスセンターに。お風呂に入ったり、食事をしたり、リハビリをしたりしながら、久しぶりとなるデイサービスを楽しんだ。

この日、私どものデイサービスを利用した方は31人。一方、5人の方が「しばらくはデイサービスの利用を控えたい」と新型コロナウイルス感染症の影響がおさまるまで、サービスを見合わせる考えを示した。南区・緑区でデイサービスを利用する方が15人も亡くなってしまった衝撃は決して小さくはない。

今回、デイサービスセンタークラスターが拡大してしまった原因はいくつかある。

■ デイサービスセンタークラスターが拡大してしまった原因
・事業所側に利用者が新型コロナウイルス感染症を発症しているという認識がなかった。
・利用者の中には複数の事業所を利用している方も少なくなく、そのため他の事業所に感染が拡大した。一方、事業所間の連携も悪く、個人情報の壁の前に、他の事業所に感染拡大の危険性について感染者情報の共有ができなかった。

デイサービス事業所間の利用者に関する情報共有について、現時点で何ら課題解決がなされないまま、事業が再開してしまったのは私としてはやや不安が残る。介護を必要とする利用者が複数のデイサービスを利用することで、他の事業所にも感染が拡大してしまった反省から、感染が収束するまでの間、事業所の複数利用については控えていただくよう、名古屋市から通知していただければと思う。

そして、今回明らかになったもう一つの問題は「無症状高齢感染者」の存在だ。事業所としては、熱もなく、肺炎症状等もなければ、サービスを利用する方を何の疑いもなく受け入れることになる。一方で、今回、PCR検査によって、「無症状高齢感染者」の存在が明らかとなっており、「無症状感染者」から他の利用者や施設の職員に感染するリスクがないとは言えず、この対応についてもなんら検討が進んでいないのも気がかりだ。

デイサービス事業は在宅介護の大きな柱の一つ。事業所側だけでは対応に限界があり、再びクラスターを生むことがない安心安全の仕組みづくりを有識者を交え早急に検討してほしい。
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横井利明
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