柱、梁、土台に使用する主架構木材等を保管・加工するための施設を特別史跡外に設置するための補正予算「名古屋城天守閣木造復元の木材保管庫設置工事 400万円」と、天守閣木造復元の木材保管庫設置工事が2か年にわたるため提案されていた限度額 3億1,300万円の「債務負担行為」のいずれも、撤回されることになった。6月26日午後5時前、河村市長が決断した。
名古屋城の減天守閣の解体にかかる現状変更許可につきまして、去る6月21日の文化審議会の答申は得られておりませんが、第三専門調査会での継続審議となっております。
平成22年2月に提案された「自動車運送事業の経営健全化計画について」など、条例案や契約議案は撤回されたことはあるが、予算の撤回は名古屋市の長い歴史の中でも確認が取れる中では初めてのできごと。
この後、経済水道委員会において、観光文化交流局長より撤回の意思表示がなされ、7月1日の本会議で、撤回の議案が上程され、直ちに議決される見込み。天守閣木造復元を進めようとする市長並びに、観光文化交流局にとっては、大変大きなダメージとなる。
■ 木材保管庫設置工事にかかる補正予算撤回にかかる河村市長コメント
文化庁からは。できるだけ速やかに結論を得たい旨の発言をいただき、臨時の第三専門調査会の開催についても日程調整を行っていただけると伺っております。また、今定例会における委員会での議論を重く受け止め、今後、竹中工務店、文化庁、地元の有識者と協議を進め、改めて再度、ご提案してまいりたいと考えておりますので、いったん、延期させていただく趣旨で、議案を取り下げさせていただきたいと存じます。