東海地区最大の繁華街である錦三・栄地区で、飲食店従業員、そして利用客など20~30代の若者を中心に3つのクラスター(感染者集団)が発生している名古屋で、新型コロナウイルス感染症の拡大による医療崩壊を防ぐため、あらたに軽症者宿泊療養施設を確保する方針が愛知県から示された。ホテルをまるまる1棟借り上げ、看護師が常駐して24時間体制で軽症者の健康管理を行う。
愛知県・名古屋市が宿泊療養施設として予定しているホテルは805室。軽症・無症状の感染者が10日程度療養。陰性化を確認してから退所する。8月中旬までには開設し、当初は数十人規模の入所を想定している。
8月2日には地元説明会を実施。近隣住民の方々に理解を求めたい考え。すでに、地元小学校では当該ホテルの前を通って通学していた児童があったことから、通学路の変更等を決めた模様。今後、施設の運営等についても地元への影響を最小限とするため、詳細な詰めの協議を予定している。
課題は看護師等の確保。すでに各医療機関においても医療従事者の確保に困窮しており、年度途中のこの時期にどれだけ従事者が確保できるのか不透明な状況となっている。
■ 新型コロナウイルス感染症の軽症者等にかかる宿泊料用施設の概要
1. 設置主体
・愛知県
2. 設置予定地
・東横INN名古屋名駅南(名古屋市名駅南二丁目)
3. 施設の内容
・新型コロナウイルス感染症患者のうち、不顕性の方または軽症の方について、宿泊施設での安静・療養を行うもの
4. 施設の運営スタッフ
・看護師・運営支援スタッフ等