3年ぶりとなる有観客での「にっほんど真ん中祭り」が開催された8月28日(日)、本会場から遠く離れた南区でも地域会場「道徳会場」が3年ぶりに開催された。今年、中区以外で開催された地域会場は「道徳会場」だけ。例年だと20程度の地域会場が設けられていることから、新型コロナの感染拡大が国内最大級の踊りの祭典「にっぽんど真ん中祭り」にも大きな影を落としていることがわかる。
今回のどまつりでは8月26日から28日に開催される有観客会場で160チーム、9月1日から4日まで開催されるオンライン会場では403チームが参加する予定だ。コロナ禍であってもこれだけの集客を誇るどまつりは本当にスゴイ。
さて、私も道徳会場の責任者としてさまざまな準備に当たってきたが、今年のどまつりチームの特徴はチーム人数の規模が一気に縮小したこと。
その背景を考えてみると...
感染状況が厳しい状況が続きどまつりの開催決定が遅れたことで、大音響を鳴らして走る「地方車」の準備が各チーム間に合わず、「地方車」を先頭に演舞する「パレード会場」の開催が困難となったことがあげられるだろう。すべての会場が「地方車(じかたしゃ)」の必要のない「ステージ会場」へと変更され、少人数チームでも参加できる環境になったことがある。従来は「地方車」をつくるのに20~30万円もの費用が必要となっていたことから、少人数での参加は事実上困難だった。各会場では2人で演舞するチームをはじめ、少人数で参加するチームが結構多かった。
一方、演舞会場で音源を用意する必要のない「パレード会場」から「ステージ会場」に変更になったことで、正直、準備や調整は大変だった。
「道徳会場」では例年の2倍近い83チームものチームが演舞を予定したことから、4つのステージが必要となり、アンプやCDデッキ、スピーカーやマイク一式など従来は用意する必要のなかった音響装置一式を4か所、オペレーター8人、MC8人が必要となった。その他にも、踊り子の誘導スタッフ、警備、給水、救護、駐車場スタッフ等を含めて350人もの人員を用意することに。もちろん南警察署、南消防署、そして近隣病院の皆様にも大変助けていただいた。
その中でも、演舞会場の進行をつとめるMCには地元の中学生、高校生、大学生から抜擢。5回にわたるMC講習会を開催し、今日の本番に備えるなど、これまでにはない苦労が。なお、MC講習会の講師、そして原稿づくりは横井利明が務めた。なお、今日行われた道徳会場では、大学生MCの伊藤永遠琉さん、中学生MCの伊藤光琉さんに中日新聞の取材があり、明日以降、記事として報道される見込み。記者に対してMCの皆さんが「自分の声で会場全体が動き感動した。楽しかった。もう一度やってみたい。」など、前向きなコメントをしていただいたのは感激。
会場を支えていただいた皆様、そしてすばらしい演舞を披露していただいた踊り子の皆様、観客の皆様に心から感謝申し上げます。