大村知事は、8月5日緊急の記者会見を開催し、8月6日から24日にかけて愛知県独自の緊急事態宣言を出し、新型コロナウイルスのさらなる感染拡大を防ぐためお盆休み期間中の不要不急の行動や帰省などの県をまたぐ移動を自粛するよう要請する考えを表明した。
大村知事は従来より「緊急事態宣言は出せない。そんなことしたら経済が死んでしまう。」「休業要請も難しい。今出せば廃業の連鎖が止まらない。」としてきたが、先に錦三丁目や住吉、女子大小路などの飲食店を対象に休業要請を出したばかり。そして今日、緊急事態宣言の発出を表明するなど、ここへ来て考え方を大きく変えた背景には、愛知・名古屋における感染症の拡大が、崖っぷちに来ていることを物語っている。
■ 愛知県緊急事態宣言の概要
1. 対象区域 愛知県全域
2. 対象期間 8月6日(木)から8月24日まで
■ 宣言の内容
➀ 不要不急の行動自粛・行動変容
〇 お盆休み中は、不要不急の行動の自粛
〇 20代・30代の若い人は不要不急の行動の自粛と自覚を持った行動を
〇 5~6人以上の大人数での会食や宴会は自粛し、「三つの密」が生じ、大声での会話等で飛沫が飛び交う場での利用は避ける。
〇 感染しない感染させないの徹底。特に、重症化しやすい高齢者、妊婦、基礎疾患のある方々に配慮
〇 接触感染アプリCOCOAを活用する。
② 県をまたぐ不要不急の移動自粛
〇お盆休みの期間中の規制についてはもう一度検討を。体がすぐれない部分は帰省や旅行を控える。
〇 帰省や旅行先でも基本的な感染症対策の徹底。
〇 東京を中心とする首都圏への不要不急の移動は自粛
〇 感染が拡大している地域への移動に際しては自覚と適切な行動を
③感染防止対策の徹底
〇 すべての施設で感染拡大予防ガイドラインを参考に感染症防止対策の徹底。
〇 事業者は「安心安全宣言施設のステッカー」を掲示
〇 利用者はステッカー掲示施設など安全な施設を利用する。
〇 名古屋市の錦三丁目、栄地区で接待を伴う飲食店に対し、営業時間の短縮等を要請