新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、市内A病院が購入したロシュ・ダイアグノスティックス社製リアルタイムPCR システム「コバスz480」の使用状況を視察した。
「コバスz480」はおよそ1,000万円。愛知県から2分の1の補助がだされている。同システムは遺伝子発現および遺伝子変異解析に対して、適応性および汎用性が高いとされ、先進的な試薬および消耗品とのコンビネーションによって、高速かつ、精密で、最も難しいリアルタイムPCR アプリケーションに対するニーズを十分に満たすとされている。
また、新型コロナウイルスを検出するために試薬「LightMix」を使用。リアルタイムPCR法を測定原理とし、検体前処理を含めて約3時間半で結果を表示する。試薬の値段は教えていただけなかったが、かなり値が張るようだ。
「コバスz480」は1回の運転で90検体の検査をおこなうことが可能だが、検体同士の汚染を防止する必要から、1回の検査は40検体におさえているとのこと。A病院では1日で2回転おこなっていることから、80検体の検査がA病院の検査能力ということになる。医師、看護士のほか、検体検査をするスタッフなど医療を支える大変多くの方々のおかげで、市民県民の命や健康は守られている。