交差点で待機する歩行者の安全対策

国土交通省道路局・中部地方整備局は名古屋市を始め各県に対し、7月9付で「交差点で待機する歩行者の保護対策について(案)を」通知した。これは、大津市の交差点で車同士が衝突し、巻き込まれた保育園児2人が死亡、1人が重体、保育士を含む13人が重軽傷を負った事故を受けてのもの。

さて、交差点は歩道と横断歩道が接するエリアであることから、ガードパイプなど防護柵を設置することが困難であり、一部の箇所を除き車の進入を阻む対策が講じられてこなかったという苦い現実がある。

一方、今回の事務連絡では、「交差点におけるボラードを活用した歩行者の保護対策」として、特に交差点内の横断歩道と歩道の接続部分等において歩行者の保護対策の必要性や緊急性が高いと判断されるか所においてボラードを活用した保護対策を進めることを求めたもの。

■ 中部地方整備局が示したボラードの仕様.(抜粋)
・ボラードの配置については、車いすや歩行者等の通行の利便性と衝突に対するボラードの強度のバランスを考慮し、支柱間の幅員が」1mになるように設置する。
・強度性能は車両質量1.2トン、衝突速度60㎞による衝突に対して、ボラードが突破されない耐衝撃性を有する製品の活用
・夜間におけるボラードの視認不足による歩行者・自転車の衝突を防ぐため、反射材等を設置する。
・視覚障がい者の考慮については、ブロックの導線上にボラードが当たらないように配慮する。
など

従来はなかなか進まなかった交差点における歩行者の保護対策が、国の支援により大きく進むことになる。すでに、ヨコイから小学校の周辺など、児童が多数通行する交差点におけるボラードの設置について、地元PTAの方々との協議を進めており、近々設置が進む見込み。

一方、これらハード面のほか、自らが事故にあう可能性を予見し、交差点ではボラードやガードパイプの陰で待機するなどのソフト面での意識改革も必要となる。

子どもの事故は本当につらい。ボラードの設置など総合的な対策を進め、事故で大切な命を奪われない社会を目指していきたい。
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横井利明
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