新型コロナウイルス感染症の接触歴別内訳(10月)は?
新型コロナウイルス感染症の接触歴別内訳(10月)は?
これから本格的な冬を迎える上で、さらに感染が拡大していくのではないかと不安に思う人も少なくない。新型コロナウイルス感染症の感染経路を断ち、新しい生活様式を実践していくためには、今後どのようなことに気をつけていくべきなのかを考えてみたい。
新型コロナウイルスの感染経路には、重要性が高い順に「飛沫感染」、「接触感染」、そして特定の状況において起こり得る「空気感染」の3つがあるとされている。
■ 感染経路
〇 飛沫感染
感染性のある人が咳、くしゃみ、歌唱、会話、呼吸をする際に鼻や口から出る飛沫を近くにいる人が吸い込む、あるいは、飛沫が鼻や口の粘膜に付着することで感染すると考えられている。飛沫感染は、2m以内で向かい合って一定時間、話しているときに発生するとされている。その予防策は、マスクなしでおしゃべりをしないこと。
〇 接触感染
ウイルスで汚染されたモノの表面に触れた手で、自分の顔の粘膜に触れることで起こる感染である接触感染もあるが、当初考えられていたほどは伝播に関与していないと考えられている。
〇 空気感染
空気感染もふだん吸っている空気中に新型コロナウイルスがいるわけではなく、いわゆる3密のような状況が生じた時、そこに感染者がいたら起こる場合がありそうだと考えられている。
ではどんな場面で感染が拡大しているのか。名古屋市における10月の接触歴別内訳を統計化してみた。
■ 新規患者の接触歴別内訳【10月】名古屋市
① 家庭 72人(15.6%)
② 接待を伴う飲食 32人(6.9%)
③ 医療・福祉施設 11人(2.4%)
④ 教育等機関 5人(1.1%)
⑤ 職場(他に属するものを除く) 29人(6.3%)
⑥ 会食(②を除く) 31人(6.7%)
⑦ その他 26人(5.6%)
⑧ 接触歴不明 256人(55.4%)
合計 462人
「参考」
■ 新規患者の接触歴別内訳【7月】名古屋市
① 家庭 56人(7.6%)
② 接待を伴う飲食 136人(18.4%)
③ 医療・福祉施設 4人(0.5%)
④ 教育等機関 9人(1.2%)
⑤ 職場(他に属するものを除く) 30人(4.1%)
⑥ 会食(②を除く) 32人(4.3%)
⑦ その他 43人(5.8%)
⑧ 接触歴不明 430人(58.1%)
合計 740人
■ 新規患者の接触歴別内訳【8月】名古屋市
① 家庭 239人(16.7%)
② 接待を伴う飲食 75人(5.2%)
③ 医療・福祉施設 108人(7.5%)
④ 教育等機関 12人(0.8%)
⑤ 職場(他に属するものを除く) 41人(2.9%)
⑥ 会食(②を除く) 56人(3.9%)
⑦ その他 73人(5.1%)
⑧ 接触歴不明 831人(57.9%)
合計 1435人
■ 新規患者の接触歴別内訳【9月】名古屋市
① 家庭 77人(17.5%)
② 接待を伴う飲食 53人(12.1%)
③ 医療・福祉施設 41人(9.3%)
④ 教育等機関 4人(0.9%)
⑤ 職場(他に属するものを除く) 21人(4.8%)
⑥ 会食(②を除く) 31人(7.1%)
⑦ その他 16人(3.6%)
⑧ 接触歴不明 196人(44.7%)
合計 439人