介護崩壊も

名古屋市内の複数の高齢者施設で新型コロナウイルス感染症の感染拡大による介護崩壊が近づいている。

施設内感染の拡大が止まらない背景には、新型コロナウイルス感染症病床が名古屋市内ではすでに満床となっており、陽性判定なされているにもかかわらず入院・治療できない要介護高齢者が施設内で10人以上足止めとなっている施設も出てきた。介護職員の献身的な努力で入所者の介護がなされているが介護職員自身も濃厚接触者となっている場合もあり、介護施設では介護崩壊が近づきつつある。

2月8日にはヨコイも感染が拡大している介護現場の状況について病床調整を行っている健康福祉局と意見交換。健康福祉局も今日まで、中等症患者等の病床確保やDMAT(災害派遣医療チーム)の投入など、すでに可能な限り手段を尽くしてきた。しかしながら、病床確保がままならず、介護現場に過度なしわ寄せがなされているのが実情だ。

さて、名古屋市内の医療機関における指定病床数は297床にのぼる。しかし、実際には病棟を確保するための転棟やすでに入院している患者の転院などにより病床をこれから確保する必要があり、さらに医師・看護師が通常の医療の3~4倍必要となることから、人材確保のための時間が一定必要となるため、297床の確保は困難なのが実情だ。

■ 名古屋市のコロナ病床
医療機関の指定病床数 297床
有効なコロナ病床数 182床
※ 名古屋市民の入院数155床、市外の方10床(12月7日現在)

■ 愛知県のコロナ病床
医療機関の指定病床数 897床
※ 入院数 382床(12月2日現在)

名古屋市を除く愛知県内の指定病床数は897床とされているが、中には医師・看護師の確保に時間がかかるとされる病床も多く含まれている。すでに11月2日現在、愛知県内の医療機関では382人の患者を受け入れており、病床利用率は43%に上っている。今後、陽性患者数が拡大すれば、すでに、満床となっている名古屋市内のコロナ病床に続き、愛知県内のコロナ病床も病床ひっ迫する恐れがでてきた。

愛知県・名古屋市のコロナ病床は現在はひっ迫している状態だが、さらに感染が拡大すれば医療崩壊につながりかねない。市民・県民の皆様には医療崩壊を招かないためにも感染防止に努めた生活を心がけてほしい。
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横井利明
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