公衆ごみ容器は必要か不要か?

かつて市内各地に設置されていた「公衆ごみ容器」はすべて撤去され、東山動植物園にわずかに設置されているのみ。公園内等の「公衆ごみ容器」もすべてなくなった。

■ 公衆ごみ容器の歴史
1963年 街をきれいにしたいという市民の思いから、市民の寄付で「公衆ごみ容器」設置開始。
1983年 市民と市が協働して、ごみ容器を設置・管理していくことを文章にする。
1994年 全市で「公衆ごみ容器」を1,365個設置
1999年 名古屋市ごみ非常事態宣言、「公衆ごみ容器」設置場所の見直しで撤去開始
2004年 市管理の「公衆ごみ容器」すべて撤去

「公衆ごみ容器」は、ポイ捨ての防止に一定の効果があったものの、名古屋市が「公衆ごみ容器」すべてを撤去した理由は...

■ 「公衆ごみ容器」撤去の理由
・家庭ごみを「公衆ごみ容器」に捨てるなど、正しくない利用により、設置場所周辺がかえって汚れ、周辺地域の人に迷惑がかかる。
・自分のごみは自分で処理するという原則に反している。
・かえって、まちの美観を損ねる原因になる。
・「公衆ごみ容器」には可燃ごみ、資源ごみが分別されず捨てられ、せっかくの資源が有効利用されない。

■ 「公衆ごみ容器」を撤去した効果
・ポイ捨てごみの調査結果によると、公衆ごみ容器が撤去される前年度である平成15年度と比較して、平成30年度はポイ捨てごみの数が約60%減った。

名古屋市はこのデータをもって、公共のごみ箱を設置しなくても、まちの中のごみを減らすことはできるとしているが、やはり人が多く集積する場所では、「公衆ごみ容器」の設置を求める声も多いのが事実。また、名古屋市の本音として、特定の方々のためにごみの収集コストに市税を投ずることに対する批判が避けられないといった意見も垣間見える。

8月23日には、愛知県立西高等学校の生徒たちが、自民党控室にヨコイを訪ね、「公衆ごみ容器」設置に向けた思いのたけを語る。
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横井利明
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