介護医療院の入所は半年待ち

医療と介護が必要な高齢者の長期療養、生活施設として制度化された「介護医療院」は、在宅療養が可能であるにかかわらず、家庭の事情で介護医療院を利用する「社会的入院」が問題となった介護療養型医療施設(療養病床)の廃止に伴い、これに替わる医療と介護の連携施設として2018年より新設された。

医療的なケアやみとりなどに対応し、生活空間も重視した施設として、厚生労働省は、長期入院の受け皿となっている病院の「療養病床」を介護医療院に転換するよう促している。

2~3か月で他の病院に転院してほしいとうながされる心配もなく、ついのすみかとして生活できることから、利用者の家族も安心できる病院として期待されている。また、医師や看護師が常駐し、医療と介護のサービスを長期的に提供するのが特徴。たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアやみとりにも対応する。

さて、平成30年8月1日、市内でもいち早く厚生労働省の求めに応じて、介護療養型医療施設を介護医療院に転換した入所定員60名の介護医療院名南ふれあい病院においては、令和元年8月現在、名古屋内に3カ所しか介護医療院が整備されていないこともあり、入院希望者が多く、現在、半年程度の待機があるという。介護療養病床は2023年度末の廃止が決まっており、介護医療院への転換が期待されているが、制度廃止まで発刊の猶予があることから様子見の施設が多いのが実情だ。

8月21日には、介護医療院名南ふれあい病院におじゃまし、介護医療院を取り巻く状況等を聞かせていただいたが、すみやかな介護医療院への移行の必要性をあらためて感じた次第。

■ 市内の介護医療院
・橋本内科介護医療院(中区)
・医療法人親和会富田病院(中川区)
・介護医療院名南ふれあい病院(南区)
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横井利明
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