名二環南西部が開通する令和2年より対距離制へ 名古屋高速・名二環

中京圏では現在、東名高速道路や伊勢湾岸自動車道など距離制の区間と、名古屋高速道路や名古屋第二環状自動車道(名二環)など均一料金の区間が混在している。また、距離制区間でも1キロ当たりの料金が異なるなど、利用者に分かりにくく、使いづらい仕組みとなっている。

そこで、国土交通省は、中京圏の高速道路料金の見直しに向けて、社会資本整備審議会 道路分科会 国土幹線道路部会 第4回中京圏小委員会を開催。名古屋市及び名古屋市高速道路公社から高速道路料金についてヒアリングをおこなった。

■ 中京圏の高速道路の課題
・名古屋高速道路、尾北線、名二環は均一料金のため、異なる管理主体間の連続利用がしづらい。
・名古屋高速道路・名二環は均一料金のため、乗り継ぎ時の料金抵抗が大きい。
・平面街路から高速道路への交通転換がはかられず、平面街路の渋滞を助長。

そこで、名古屋高速道路・名二環など均一料金制度を利用距離に応じた料金体系(対距離制)に統一し、短距離利用の料金の低廉化を図り、乗り継ぎの料金抵抗を緩和することを本市は第4回中京圏小委員会に提案。小委員会は本年秋ごろに報告を取りまとめ最終決定する。また、迂回ルートとなる東海環状自動車道の整備を見込み、発着地が同じならどのルートを走っても同一料金とする仕組みの導入も検討する。

なお、国土交通省は東京・大阪・名古屋で高速道路の料金体系見直しを進めており、首都圏は平成28年4月、近畿圏は平成29年6月から距離制に移行している。名古屋高速道路、名二環など中京圏における距離制への移行は、名二環南西部(名古屋西JCT~飛島JCT)が開通する令和2年を予定する。

【参考】
名古屋高速道路(均一制) 770円
名古屋高速道路尾北線(均一制) 360円
名二環(均一制) 510円(30km未満)、610円(30km以上)
東名高速道路(対距離制) 150円+24.6円×距離㎞
東海環状自動車道(対距離制) 34円×距離㎞
伊勢湾岸自動車道・海峡部(対距離制) 108.1円×距離㎞
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横井利明
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