テレどまつり実施へ

公益財団法人にっぽんど真ん中祭り文化財団は、5月29日、第22回にっぽんど真ん中祭りを初の「テレどまつり」として開催することを決定し公表した。新型コロナウイルス感染症が世界各地で拡大する中、どまつりの理念を追求しつつ、誰もが安心して参加可能な手法を追求した。世界中から参加チームを募集する。

同文化財団は開催の可否を判断するために、感染症、災害・救急医療、観光等の専門家、さらに行政も加えた第三者機関「第22回どまつりの開催可否を判断するための諮問委員会」を設置し、第三者である有識者の判断を仰いでいた。しかし、有識者が求めた「全ての来場者をトレースする環境を整備」「人の交流を抑えるような工夫」「感染拡大の兆候やクラスターの発生があった場合の即時中止にできる体制」といった物理的要件をクリアすることは困難と考え、従来実施してきた「市街地での祭りは開催しない」ことを判断したもの。

テレどまつりの「テレ(tele)」とは、「離れた所」という意味。時間や空間の制限がないオンラインで世界中の踊り子やサポーター、世界各地で活躍する市民をつなぎ、どまつりの理念「五十年構想」が目指す「世界の地域文化が集い、誰もが創る全員参加型の祭り」を実現する。いわば「多様性と交流の祭典」として、異なる文化間の相互理解を深め、寛容、対話、協力を重んじる異文化間交流を発展させる考え。

ただ、「テレどまつり」の開催までわずか2か月余。事務局は超タイトな日程の中で参加要項の策定、参加者の募集、オンライン環境の構築、広告料などの財源の確保、行政との調整などを求められることになる。今後は時間との戦いとなるが、もともとどまつりは学生主体の組織であり、斬新で柔軟な思考、画期的なアイディアを生み出す土壌はあるし、広範で結束の固い組織力を有している。どまつりの理念に合致した魅力的な「テレどまつり」の開催と成功を祈りたい。


■ パブリックビューイング
パブリックビューイングは諮問会議から出された提案の一つ。ただ、同時にいくつかのハードルも掲げている。参加者全員がソーシャルディスタンシングを確保でき、参加者すべてのトレースが確認可能であること。これに対し同文化財団は、「復興の起爆剤」として愛知県民・名古屋市民から期待されれば、諮問委員から提案があったような、パブリックビューイングについても検討の「余地」があるとした。

■ チームの練習方法
今回、チームの練習方法についても諮問委員会が示した条件を踏まえ、屋内の場合、収容率50%以内かつ100人程度を上限とし、1時間につき20分程度のインターバルを設けること。また、屋外の場合は2メートル程度の十分な間隔をとることとした。さらに、激しい運動時にマスクを着けると酸素濃度が下がるため、踊るときには外した方が望ましく、練習時にマスクを着けるのであれば通気性の良い布製を使用することも勧めた。

また、近々「チーム練習ガイドライン」を策定することも明らかに。手指消毒や移動時のマスク着用、発熱等の症状がある者は参加を避けるといった基本的な感染防止策を明らかにするとともに、全ての参加者を把握して、トレースできるようにしておくことも求める。

■ 第22回にっぽんど真ん中祭り「テレどまつり」
開催日 令和2年8月28日(金)~30日(土)
開催場所 オンライン
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横井利明
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