2022年木造復元断念の波紋

IMG_32929月10日早朝におこなわれた自民党市議団議員総会に、松雄観光文化交流局長の姿があった。

「議会に何ら説明することもなく、突然2022年断念の記者会見をおこないお詫びしたい。」

8月29日夕、河村市長は緊急記者会見を開き、「2022年末までに名古屋城天守閣を木造復元する計画を断念する。竣工時期は定めない。」旨を発表した。「必ず2022年に完成させる。名古屋城天守の木造化が頓挫したり遅れたりした場合には関係者全員切腹。」と発言していたにもかかわらず、突然の会見に、議会からも非難の声が上がっていた。

松雄局長は「石垣部会や文化庁と信頼関係を築きたい。」と説明。文化庁から要求されていた、また、石垣部会から指摘のあった「石垣の保全計画」などの宿題を全くこなさないまま、文化庁に対し天守閣解体にかかる現状変更許可を提出したり、文化庁が認めなければ訴えるとした河村市長の強硬発言等、今日までの乱暴な手続きを陳謝した形だ。

名古屋市の無茶苦茶な事務執行については、今日まで議会でも再三指摘がなされており、自民党議員も「何を今さら」とやや白けた雰囲気。

私からは「2022年断念については、これまでにどんな対応をおこない、どこに問題があったのか。どのように解決していくのかまとめてほしい。議会に対して誤った説明をおこない、誤った議決に導いていたとしたら大変な問題。」と指摘した。松雄局長からは「今日までの対応や問題点の所在などまとめたことがない。早急にまとめたい。」と回答があった。

文化庁からも「2022年竣工ありき」についてはその問題点を繰り返し指摘されてきた経緯もあり、今回の2022年断念で、ようやくスタートラインに立つことができたともいえるが、今日まで失った市民の皆さまや、文化庁、石垣部会、そして議会の信頼を取り戻すのは多難だ。
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横井利明
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