道徳200年記念式典


道徳の街ができて200年を迎えた10月3日、道徳開築200年記念式典が開催され、横井利明も学区常任顧問として参加させていただいた。

「道徳」。全国でもこれほど魅力的な地名はそうめったにあるものではない。この「道徳」は鷲尾善吉氏が1817年より遠浅の海を干拓し、1821年に新しく誕生した土地であり、今年で満200周年となる。「道徳」の地名の由来は、尾張徳川家の政策であった「道義をもって徳を施す」が由来と伝えられている。

大正14年には徳川家より名古屋桟橋倉庫株式会社(福沢桃介設立)に土地が払い下げられ、区画整理するとともに文化娯楽施設が誘致された。昭和2年には「マキノ撮影所」がつくられ、「実録忠臣蔵」の撮影が行なわれた。「道徳」の街には、昭和初期にもかかわらず、乗馬倶楽部、遊園地、テニス場、温泉施設「泉楽園」、遊郭街、カフェ、玉突き(ビリヤード)場、洋食堂、観音山、スケートリンク、プール、近くには名古屋教育水族館(竜宮城)などが建設され、当時は名古屋有数の一大繁華街だったそうだ。私の祖父横井喜太郎も昭和の初め、熱田区の白鳥から道徳に移り住み、料亭「静月苑」を開業している。

現在、その当時の面影を残すものはほとんど残っていないが、わずかに残ったのは、「実録忠臣蔵」を撮影したときのお堀の跡である「黎明池」、お堀にかかる橋「月見橋」、そして昭和2年につくられた道徳公園内の「くじら像」ぐらいか。令和3年度には、道徳学区のシンボルである「くじら」は、地元の皆様の要望活動が実り、国の登録有形文化財として登録された。なお、このくじらは著名なコンクリート造形職人、後藤鍬五郎氏の制作。

道徳の200年の歴史は、干拓地であるが故に伊勢湾台風をはじめとした高潮や津波、豪雨等、水にまつわる災害の歴史そのもの。道徳学区では、台風時期の直前の7月、学区民総出で、青峯山ちょうちん行列をおこなっているが、この行事の目的は、まさに水難守護を祈念するものとされている。

平成26年から私たちのまち道徳を高潮や津波、洪水、地震による液状化から守るため、「鋼矢板二重締切工」による山崎川堤防の抜本的な改修工事が行われている。すでに道徳学区内は工事を終えているが、引き続き安心安全な地域を目指して皆さんと一緒に取り組みを進めたい。


■ 式典第二部
IMG_0520本日の記念式典には、道徳出身の女優「松原智恵子」さんが駆け付け、トークショーをおこなった。智恵子さんの姉(長女)は「ミス海の女王」、2人目の姉(次女)は「ミス名古屋」で副賞をいっぱい持って帰ってきたそう。三女の智恵子さんは小さいころから姉2人にあこがれ、15歳の時「ミス16歳コンテスト」に応募し入賞。副賞で東京旅行に出かけた際、日活から誘いがあり女優の道へ入ったという。智恵子さんは、「これからも女優としてがんばる。応援してほしい。」として締めくくった。

IMG_0530また、講談師、旭堂鱗林(きょくどう りんりん)さんも道徳の街の話や藤井聡太が三冠をとるまでのお話をユーモア交えて講談。会場を沸かせた。

◾️ 道徳200年記念事の業ご紹介 ←click(YouTube)
・記念誌の作成
・鷲尾善吉翁頌徳碑改修事業
・道徳公園くじら像の国登録有形文化財への登録
・モルテンバスケットボールパーク改修事業
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横井利明
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