日本ハンドボールリーグ プロ化に暗雲

観客動員増や人気向上を図り、将来も持続可能なリーグとするために稼ぐ力をつけることを目的に、日本ハンドボールリーグがプロリーグを設立する。

しかし、2021年12月20日に発表した「次世代型プロリーグ構想」の理念はすばらしいのだが、各チームは葦原一正日本リーグ代表理事が示した加盟条件に難色を示しているのが実情だ。

■ プロリーグの主な加盟条件
・入会金 1,500万円
・年会費 3,000万円
・チーム名に地域名を入れる。
・ホームアリーナ 1,500人以上収容
・行政支援書提出(会場優先利用、使用料減免)
・プロ契約選手11名以上
・ジュニアチーム保有(12才以下)

現在の日本ハンドボールリーグの入会金は100万円、年会費は600万円であり、入会金は15倍に、年会費は一気に5倍に膨れ上がる。現在でも厳しい財政状況の中、各チームも精一杯努力しているだけに、多額の負担に不満がないわけはない。

また、リーグ本体がチケット販売、スポンサー収入、グッズ販売などの収入を一括管理するシステムである「シングルエンティティ」に対しても異論を唱えるチームが多い。本来これら収入は各チームの運営に必要な財源として充てられており、すべてリーグが管理することでチームの運営に支障が出る可能性があるからだ。

今日現在もリーグと各チームの溝は埋まっておらず、日本ハンドボールリーグのプロ化は未だ見通せない状況となっている。
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横井利明
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