穏やかな笑顔を引き継いで

 大変お世話になりました--感謝の思いを込めて、故・渡辺治郎さんの通夜に参列しました。穏やかな笑顔を思い出します。

 お連れ合いの紫(ゆかり)さんが党道委員会に勤めていた縁もあり、治郎さんともお付き合いさせていただいていました。まだ札幌に出たばかりの私たち夫婦を誘っていただいてのキノコ採りや、私が候補となってから芽室町の自宅で食事もいただいたり。体調が悪くなってからも、何度も街頭宣伝に足を運んでくださいました。

 治郎さんの希望もあり無宗教形式で、縁のある方が思い出を語るなか笑いもある、あたたかな通夜でした。蚊帳のなかでふ化したセミを放した子ども時代、初めて見たビートの葉を「ほうれん草ですか」と先輩に聞いたというエピソード、ガーデニングや味噌作りなどの傍らで柔らかい人付き合いを広げられたこと--決してでしゃばることなく、それでも大事なときには必ず姿があった治郎さんのことを誰もが慕っていたのです。

 先日、お孫さんが生まれたばかりで、誕生をお喜びになったんだろう姿が目に浮かびます。町議をされている洋一郎さんの、お父さんへの思いもしんみりと伝わりました。治郎さんのスケッチや山岳用品、研究成果なども飾られていて、一つ一つから治郎さんの息吹が伝わってくるようでした。

 治郎さんが願っていた、誰もが幸せになれる社会をとの遺志を継いでがんばらなければ。それが私の恩返しです。治郎さん、本当にありがとうございました。

 【今日の句】天からも また穏やかに 見守って
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畠山和也
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