札幌からカジノ反対の声を

 党道委員会による「北海道にカジノはいらない」緊急集会には、雪にもかかわらず多くの方がご参加くださいました。さらに反対世論を大きくしていきたい。そう誰もが感じた集会となったと思います。

 先月、市民からの懸念や批判があるもとで、苫小牧市議会ではIR誘致推進決議が賛成多数であげられました。あわせて市が提出した関連予算も可決されました。この決議が判断材料の1つになると、道側が述べたとも報じられています。鈴木知事が年内にも判断か、という時期だけに急いで全道的な世論にしなければなりません。

 苫小牧から来てくれた「カジノ誘致反対市民の会」事務局長の小形尚子さんは、市民の強い反対の声をふり切って議決したことを批判。「会」として反対署名も合計2万155筆を届けてきたとのことと合わせて、「子どもの未来にカジノはいらないと、全道に広げてください」との呼びかけに大きな拍手が寄せられました。

 多重債務やギャンブル依存などの相談活動を続けてきた「札幌陽は昇る会」事務局次長の岩間香奈子さんは、「夫が勝手に自分の預金通帳を持ち出すことも」などの相談実例を紹介し、「カジノで負けた時に貸付できるということは、多重債務者を増やすだけで見過ごすことはできません」など強調されました。

あらためてカジノ解禁の背景や問題点、今後のたたかいの方向を報告したのは大門実紀史参議院議員。改憲をめざす安倍首相が維新と解禁を進めたことや、米トランプ大統領の要請に応える政治的背景を明らかにしながら、「たたかいは現場から。反対運動の強弱は米カジノ資本も見ていること」と、北海道とりわけ札幌での運動が発展するようなエールを送られました。

 焦点となる道政で、これまでの論戦と活動について日本共産党・宮川潤道議が報告もしました。知事選では「道民目線で判断する」と述べた鈴木知事ですが、道は厳しい規制や適切な普及啓発をおこなうことで「健全な娯楽となりうる」と答弁したと告発。「北海道にカジノをつくらせない世論を広げよう」と呼びかけました。

 参加者だけでなく道民の多くは、豊かな大自然と食の宝庫としての北海道に誇りを持っていると思います。カジノ解禁で北海道のイメージが汚れるだなんて許されないし、実害としても道民の懐を狙うだなんて許されない。今日を機に、各地域で世論を広げようとの決意があふれた集会になったと思います。

 国民からカジノで収奪し、消費税増税も押しつけながら、みずからの後援会員は「桜を見る会」で接待するなど、こういう点からも腹立たしい安倍政権。私も力を尽くします。

 【今日の句】奪うだけ奪って 総理は私物化し
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畠山和也
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