道生連は光のように

 結成60周年を迎えた、北海道生活と健康を守る会連合会。定期大会で連帯あいさつをし、記念集会前に三浦誠一会長・細川久美子副会長と記念写真。撮ってくださったのは新事務局長の石橋妙美さんです。いつもあたたかい道生連のみなさんから、どれだけのことを学んできたことか。本当におめでとうございます。

 コロナ禍に物価高騰、年金も生活保護費も削減と、ふつうの生活さえ送るのが大変です。声に出せない声がたくさんあります。「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」(憲法25条)のに、これまでの自公政権は真逆のことばかりでした。加えて、自己責任論や生活保護バッシングをも振りまいてきました。

 苦しいときは、苦しいと言っていい。それさえも許さない空気のなかで、安心して声をあげていいよとチラシをまき、街頭でも訴え、親身な相談をおこないながら行政への要請や裁判闘争もおこなっている全国団体は、生活と健康を守る会をおいてありません。道生連がなかったら、どれだけの人が苦しみ続けたことでしょう。

 定期大会の討論も聞かせていただきました。1人ひとりの願いや現実に寄り添って、くらしをよくするための粘り強い活動の数々に胸が熱くなりました。展示されていた写真からも、根ざした活動の歴史が、ひしひしと伝わってきます。まさに「闇を照らす光」という役割を担っているのが道生連だと実感しました。

 記念集会での細川さんの記念講演は聞けなかったのですが、いただいた資料を見ると人間の尊厳をかけた朝日訴訟、道内では冷害農民や労働争議を通じた要求運動、札幌での餓死事件、眼内レンズの保険適用や生活保護母子加算の復活など、まさにたたかいを通じて多くの人の命とくらしが守られてきたのだと、よくよくわかりました。弾圧へのたたかいや、事務局長に女性を位置づけてきた視点も新鮮に学びました。

 地域に根ざした活動を。私も力をあわせてがんばります。

 【今日の句】誰だって 笑顔でくらす 権利あり

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畠山和也
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